水素エンジンカローラ、「スーパー耐久レース in オートポリス」に参戦 車両面・インフラ面を改良!

水素エンジン車両「富士SUPER TEC 24時間レース」走行の様子
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、カーボンニュートラルなモビリティ社会実現に向けて開発中の「水素エンジン」を搭載した車両を、7月31日から8月1日に行なわれた「スーパー耐久レース in オートポリス」(5時間レース)にて、「ORC ROOKIE Racing」の参戦車両として投入した。前回に引き続き、トヨタ自動車の代表取締役社長である豊田章男が、ドライバー「モリゾウ」としてレースに参戦した。結果は、ST-Qクラス(STOが参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両)決勝で2位だった。

トヨタは「水素エンジン」の開発スピードを上げることを目的に、5月21日から富士スピードウェイで行なわれた「富士SUPER TEC 24時間レース」で水素エンジンを積んだクルマで初めてレースに参戦した。その後、参戦から約2カ月間、車両面・インフラ面それぞれの改善を進めてきた。水素エンジンを積んだマシンは、「ORC ROOKIE Corolla H2 concept」である。

約2ヶ月間での改善内容

8月1日に決勝レースが行なわれた「スーパー耐久レース in オートポリス」では、引き続き厳しい環境下で課題を洗い出しスピーディな開発を進めることに加え、水素エンジン開発への挑戦に共感した、株式会社大林組および、トヨタ自動車九州株式会社から、地産地消のグリーン水素を供給された。これにより水素を「使う」工程に加え、「作る」工程もグリーン水素となり、カーボンニュートラル実現に向け、エネルギーの選択肢がさらに拡がることになる。

水素エンジン車両への水素供給

大林組・トヨタ自動車九州の取り組み

九州は、再生エネルギー比率が高く、水素の研究が盛んな地域のひとつだ。トヨタ自動車九州でも、積極的に水素エネルギーを活用してきた。今回の水素エンジン開発への挑戦を契機に、九州でのカーボンニュートラル、水素社会実現に向け、仲間づくりや地域連携を進めていくという。

レース結果は
ST-Qクラス2位でフィニッシュしている。

NO.32 ORC ROOKIE Corolla H2 concept 85lap

トヨタ自動車九州 水素タンク
トヨタ自動車九州 水素充填設備

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