ロングセラーの秘訣は抜群の使いやすさにあり! 街乗りジャストなサイズもうれしい【このキャンピングカーが欲しい】

フロットモビール シュピーレン
フロットモビール・シュピーレン(2人掛けバタフライシート仕様) 337万7000円(2WD)・360万8000円(4WD)/展示車価格:441万1000円(2WD)・464万2000円(4WD)
毎年数多くの新型キャンピングカーが生まれる中で、10年以上のロングセラーを続けているモデルがある。それがフロットモビールのシュピーレンだ。人気の秘密は、シンプルで使いやすいこと。タウンエースバン&NV200ベースというちょうどいいサイズ感。そして、自分好みに仕上げられる選択肢の豊富さにある。

TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)
PHOTO●Motor-Fan.jp

2列目シート&後部家具を選んで自分好みの1台に|フロットモビール・シュピーレン

もう12年も、大きなモデルチェンジを行なっていないロングセラーモデルがある。フロットモビールの「シュピーレン」だ。トヨタ・タウンエースをベースに2011年にデビューしたバンコンで、現在ではNV200ベースもラインナップされる。

フロットモビール シュピーレン
タウンエースバンは全長4965mm×全幅1665mm×全高2000mm。街中でも扱いやすいサイズが魅力だ。

シュピーレンが多くのユーザーから支持される理由は、シンプルな使いやすさにある。車内にはベッドになるシート、左側後部の家具、そして105Ahサブバッテリー+走行充電システムの電装系がインストールされる。家具にはミニシンクと排水タンク5Lが装備され、オプションで冷蔵庫や電子レンジをインストールすることも可能だ。

フロットモビール シュピーレン
車体後部の家具は3種類から選択可能。展示車は新型薄型冷蔵庫搭載家具。そのほかには8cm奥行きが小さくなる標準家具や、ベッドを優先するユーザーのための家具なしがある。

シュピーレンは基本的に、自分で作り上げるキャンピングカーだ。まず2列目のシートを選ぶことから、それは始まる。2列目シートはバタフライ2人掛けシートと、1人掛けバタフライシート+横向き2人掛けシートの2タイプが用意されている。前者は4人乗り、後者は5人乗りとなるが、使用想定シーンは前者がファミリー、後者は1〜2人向けだ。

フロットモビール シュピーレン
2人掛けのバタフライシート仕様。
フロットモビール シュピーレン
こちらは1人掛けのバタフライシート仕様。ほかに3人掛けや1+1人掛けの2列目シートを選ぶこともできる。

ダイネットにした時は、どちらもコの字形のシートレイアウトにできるのだが、1人掛けシートの方が活用できる空間が広くなる。1〜2人で旅する場合は、座るスペースがそんなにあっても無駄になるので、1人掛けの方が何かと使いやすい。MTBなどのレジャーアイテムを積載したりするのも容易だ。ただ、2人掛けであっても、横幅が1人分広くなるだけなので、犠牲になる空間は少ない。

フロットモビール シュピーレン
ダイネット状態で活躍するのがテーブル。脚がなく、棚のレールに沿ってスライドさせられるのが便利。

就寝スペースは、どちらのシートでも1ベッドとフルベッドのバリエ−ションが可能だ。1ベッドは2050×500〜650mm、フルベッドは2050×1200〜1300mmの広さを確保。1ベッドの場合は寝食分離スタイル、もしくは荷物を車内に載せたまま寝たい場合などに重宝する。

フロットモビール シュピーレン
フルベッド状態。
フロットモビール シュピーレン
荷室最大状態。

標準装備としては、集中電源、脱着式テーブル、ハンガーパイプ、ラック、インテリアトリム、断熱加工などが挙げられる。ファンやFFヒーター、カーテンなどはオプションで選ぶことになる。最初から全て付いているキャンパーも使いやすいのだが、使う装備はライフスタイルによってかなり異なる。シュピーレンの場合も、購入者によってインストールする装備がかなり違うと聞く。そういう点では、“加えて作る”キャンパーの方が親切とも言える。

フロットモビール シュピーレン
車体後部の家具にはシンクと冷蔵庫をインストール。
フロットモビール シュピーレン
左スライドドアの上部にスイッチを集約している。

シュピーレンの魅力は、車内の雰囲気の良さと使いやすさだと思う。インテリアトリムは、自分の好みのものを設定の中からチョイスすることができるが、いくつかのパターンを見ても、すべてに“明るさと温かみ”が感じられる。加えて車内での移動がしやすく、好きな所でくつろぐことができる。テーブルは決して大きくないが、食事やちょっとした作業をするには十分だ。収納スペースも、可能なかぎり各部に設置されている他、シート下を物置きとして活用できるように配慮されている。

フロットモビール シュピーレン
シートの下は収納スペースとして活用できる。

派手さはないが、オーソドックスな使いやすさがあるからこそ、ロングセラーなのだろう。また、ユーザーに併せて様々なカスタムを行ってくれる、フロットモビールの小回りの良さもまた、ユーザーを魅了しているのかもしれない。手頃な大きさのキャンパーが欲しいなと思ったら、まずシュピーレンをチェックして欲しい。きっとハートに刺さるモノがあるはずだ。

フロットモビール シュピーレン
こちらはNV200をベースとしたシュピーレン。
フロットモビール シュピーレン
展示車は2列目シートは2人掛けのバタフライ仕様、後部家具は標準のものを採用していた。

フロットモビール・シュピーレン(2人掛けバタフライシート仕様)

■車両本体価格:337万7000円(2WD)・360万8000円(4WD)/展示車価格:441万1000円(2WD)・464万2000円(4WD)
■ベース車両:トヨタ・タウンエースバン
■乗車定員/就寝定員:4人/2人
■主要装備:リヤヒーター/外部電源/断熱材
■オプション設定:FFヒーター
■展示車のオプション装備:16L薄型冷蔵庫家具 16万5000円/ナビゲーション・リヤスピーカー 23万2100円/12V電子レンジ(参考) 5万2800円/1500Wインバーター 12万1000円/換気扇・網戸 8万8000円/サイドバイザー・フロアマット 2万9700円/遮光プリーツカーテン・LED 8万4700円/前席シートカバー 5万9400円/後部吊棚・リヤモニター 9万3500円/アルミホイール・ストライプ 10万7800円

フロットモビール http://flott-m.com/

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…