
カローラ ツーリングは、累計販売台数のギネス世界記録を持ち、現在も年間世界販売台数1位を記録し続けている、トヨタが誇る世界のベストセラーカーであり、長い歴史を持つ『カローラ』のステーションワゴン・モデルです。


ベースとなっているのは2022年現在の現行型、2018年にデビューした歴代12代目にあたるE21型カローラです。世界中で販売されているカローラは、これまでは国や地域ごとに仕様が大きく作り変えられており、プラットフォームも異なっていました。しかし、この代ではすべて共通の『TNGA(GA-Cプラットフォーム)』が導入され、全世界でほぼ統一された仕様となったのが特徴です。また、世界共通のプラットフォームを用いている関係から今までよりサイズが大きくなり、いわゆる“3ナンバー・サイズ”になっていることも大きなポイントです。

このカローラには基本形と言えるセダン型の『カローラ』をはじめ、ハッチバック型の『カローラ スポーツ』、クロスオーバーSUV型の『カローラ クロス』があり、ワゴン型がこの『カローラ ツーリング』になります。もちろん全車種が“3ナンバー・サイズ”に大型化されています。
カローラのワゴン・モデルはもちろん今までも作られており、『カローラ ツーリングワゴン』や『カローラ フィールダー』などの名前で販売されていましたが、この12代目のカローラが、あらゆる点で今までのカローラと異なっていることから、ワゴン・モデルはそれまでの『カローラ フィールダー』から『カローラ ツーリング』という名前に改められています。このため12代目カローラの派生車種ではあるものの、『カローラ ツーリング』としては初代モデルということになります。ちなみに基本形のセダン型『カローラ』にわずかに遅れて2019年にデビューし、E21W型の型式名となっています。

世界共通プラットフォームを使用したとは言っても、実は日本国内で販売されている『カローラ ツーリング』は海外で販売されているものとまったく同じというわけではありません。実は日本の狭い道路や駐車場に合わせて、扱いやすいように全長や全幅などが僅かにサイズダウンされています。
エンジンはガソリン&CVT車には、バルブリフト量を変化させてスロットルバルブの役割を果たすバルブマチック機構を装備し、燃費に優れた1.8ℓ直列4気筒の2ZR-FAE型を搭載、ハイブリッド車には吸気バルブ遅閉じによるミラーサイクルを採用してハイブリッドシステム専用機とした1.8ℓ直列4気筒の2ZR-FXE型が搭載されています。また、ガソリン&MT車にはダイハツとの共同開発による1.2ℓ直列4気筒直噴ターボの8NR-FTS型が搭載されています。さらに特別限定車では、ミラーサイクルと筒内噴射を採用した、「ダイナミックフォースエンジン」と呼ばれる2.0ℓ直列4気筒のM20A-FKS型を搭載した車種もあります。なお、ハイブリッド車には電気式4WDシステム『E-Four』を搭載する4WD車も設定されています。


カローラ ツーリングは優れた燃費や使い勝手、走行性能や安全性能の高さから特にファミリー層から高い人気を得ていますので、オーナーさんも少なくないと思います。それだけに『トミカ』の『No.24 トヨタ カローラ ツーリング』も人気の1台。「ウチのクルマと同じ」というのは、コレクションには大きな動機ですね。(2022年5月第三土曜日にこの商品は販売を終了、『No.24 スズキ ソリオ』と交代しています。)
■トヨタ カローラ ツーリング HYBRID W×B 2WD 主要諸元
全長×全幅×全高(mm):4495×1745×1520
ホイールベース(mm):2640
トレッド(前/後・mm) :1510/1470
車両重量(kg):1390
エンジン型式:2ZR-FXE型 直列4気筒
排気量(cc):1797
最高出力:72kW(98ps)/5200rpm
最大トルク:142Nm(14.5 kgm)/3600rpm
モーター型式:1NM型交流同期式
モーター最高出力:53kW(72ps)
モーター最大トルク:163Nm(16.6kgm)
トランスミッション:電気式CVT
サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ:(前後):215/45R17