三菱アウトランダーPHEV:V2H機器を活用すれば災害時に住宅へ電力供給が可能に

停電に強いクルマが欲しいなら三菱・アウトランダーはいかが?

先日の電力需給の逼迫に際して、お家の電力事情を見直そうと思っている人もいるだろう。そんな人にオススメしたいのが三菱・アウトランダーだ。

昨今の世界事情と3月16日の地震、そして急激な気温の冷え込みなどを受けて、3月21日から首都圏には節電のお願いが出され、22日には夕方以降に停電が起きるかもしれないという報道が出たのは記憶に新しいだろう。

たまたま今回は乗り越えられたが、再び安定供給が難しくなるかもしれないと考えると、やはり手の届く範囲でできる対策が必要だろう。例えば、スマホ用のモバイルバッテリーやポータブル電源を導入するだけでも停電時の情報収集や調理器具の使用に役立つ。

しかし、それらも蓄えた電力が尽きてしまったら使えない。つまり、災害時には電力確保の手段を複数用意しておくことが重要なのではないだろうか?そこで検討したいのが三菱・アウトランダーだ。

最大約12日分!!電力を供給可能

電力確保の話なのに、なぜクルマが?と思っている人もいるかもしれないが、アウトランダーは駆動用バッテリーに蓄えた電気を家で使うことができる。

住宅にV2Hという装置を導入する必要こそあるものの、停電の際にクルマとV2H機器を繋げれば住宅に電力を供給でき、満充電かつエンジンでの発電も組み合わせることで最大約12日分の電力量が賄えるという(一般家庭での一日当たりの使用電力量を約10kWh/日として算出)。

また、EV(電気自動車)と違って、ガソリンで走るのもポイント。ガソリンさえ手に入れば走行はもちろん、エンジンの発電によって駆動用バッテリーへ充電でき、住宅への電力供給が再び可能となる。ちなみに、V2H機器の設置が難しい場合でも、車内には100V AC電源(1500W)があるため、炊飯器やホットプレートなどの電化製品を使える。

そんなアウトランダーは新型へのフルモデルチェンジに際して、リチウムイオン電池の容量が13.8kWhから20kWhへ増やされた。この点については海外からの要望が強かったというが、これによって駆動用バッテリーだけで最長87km(WLTCモード)の航続距離を実現した。従来モデルでも40〜45kmを走行できたが、EV航続距離が80kmあれば、日常生活の範囲内なら1日電動走行しても、夜間に充電し、翌日に再び電動走行……となり、結果的にガソリンの節約にも貢献する。

平時はSUV(最大7人乗り)として高い実用性を誇り、一方、非常時には電力確保に貢献する。
まさに一石二鳥なクルマなのだ。

ニューモデル速報 第614弾 新型アウトランダーのすべて

三菱自動車工業が手掛けるフラッグシップのアウトランダーがフルモデルチェンジ!!

プラットフォームの刷新により7人乗りに対応したほか、リチウムイオン電池の容量アップによってEV航続距離が伸び、さらなる利便性の向上を達成した。

新型アウトランダーの試乗インプレッションや詳細なメカニズム解説。開発の舞台裏などを網羅した一冊も必見!!

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著者プロフィール

今 総一郎 近影

今 総一郎

「クルマなんかなんでもいいじゃん」
そんな風に考えながら通っていた自動車教習所で、クルマを運転する…