1980年代 昭和の象徴 10系ソアラ | 2台のソアラTurbo

発売当時「ハイソカー」の名の通り、若造にはとても手が出せなかったソアラ。
今だからこそ、その憧れのクルマを、あのとき夢見た仕様にできる!
そんな2台を紹介する

【G-WORKSアーカイブス】

MZ12 3.0Limited

 

元・大手チューニングパーツメーカーの営業だったオーナー。その当時に出会い、ずっと憧れていた最高速ソアラを再現しようと作ったのがこのクルマ。

この仕様に落ち着くまでにはエンジンをブローさせてしまったりもしたが、苦労の末に念願の、憧れだったソアラのイメージに近い仕様を作り上げることができた。

さらに、当時とはチューニングの技術もパーツも違うし、オーナー独自のやりたいアイデアも新たに湧いてくるので、決してココで完成ではなく、今後もまだまだやりたいことを盛り込んでいくそうだ。

同じクルマを好きな仲間と、競い合い、助け合いながらのクルマいじりは、しばらくやめられない。

室内はラグジュアリーな本革仕様

室内はソアラのリミテッドグレードらしい本革仕様だ。この雰囲気を損なわないように気を使って仕上げているので、とてもフルチューンエンジン搭載車とは思えない。

純正のマルチビジョン搭載!回転数や燃費、点検時期などを表示できる。当時はもちろん、今でもハイテクな装備だ。

メーター類は、まとめてコンソールボックスの中へ設置。扉を閉めればフツーのソアラだ。

いかにもゴージャスな本革シートだが、トバしても意外にサポートしてくれる。

この部分に、エンジン管理系のユニットを集中して収めている。V proを導入してから、かなり制御が安定した。左に見えるブルーの大きなダイアルは、懐かしのトラスト・VVC。

6MG×TD06L2-20Gツイン&こだわりのサイド出しウエイストゲート!!

純正の6M-Gにこだわり、載せ替えずに3.1ℓ化。ピストンを7Mターボ用に交換し、そこにTD06L2-20Gをツインで装着。カム交換。インタークーラーはブリッツ3層を装着し、ワンオフでパイピング製作。クラッチはオグラのトリプルで大パワーに対応

憧れていた最高速ソアラに倣いトラストTD06L2-20Gをツインで装着。ブースト1.5kをかけ570psを発生するというから高速ステージでは今のチューンドにも後れはとらない。

既製品がないので、エキマニからマフラーまで、排気系をトータルでワンオフ製作した。

点火系は、一時期ダイレクトイグニッションを試したりもしたが、こだわったデジタルメーターとの連動がうまくいかず、同時点火に戻し、今はV pro制御の仕様で落ち着いている。

このクルマのイチバンのチャームポイント(?)である、サイド出しのウエストゲートパイプ。さり気ない見た目に反し、迫力の解放音!

ワンオフマフラーは、外観からこのクルマのポテンシャルが感じられる数少ないポイント。

ハブを純正流用で前後5穴化

外観のポイントとなっている18インチのBBS-superRS(F:8.5J/R:9.5J)を装着するにあたり、ハブを純正流用して5穴化。リヤは120クラウン用、フロントはなんと!デリボーイ用だ。メッシュのデザインも相まってか、18インチがソアラに意外なほどハマっている。

MZ11 2.8GT

MZ11にRB26を載せ替え!!

他社エンジンを搭載する苦労はハンパではない!ターボ周りの配管はもちろん自作、M/TはR32のFR用を使い、オイルパンはアルゴンで加工するなど友人と2人で2年かけて仕上げた。特に電装系をまとめるのには苦労したそうだ。

RB26を感じる部分

ミッションの位置が違ったので、ズレたまま搭載し、隙間をアルミ板で塞いだ。ポジションは意外とマッチしているとのこと。メーターもごっそりR32用を装着した。

ヤンチャな印象がクルマにマッチしている砲弾マフラーはオーナーの自作。

叔父さんから譲り受けたというソアラの室内には、長年の思い出も同居している。シートは当時最高峰のレカロC81。

ホイールは14インチにこだわり、SSRマークⅢを装着。”シャコタン“スタイルにピッタリ!
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