
トヨタ クラウンはトヨタを代表する高級乗用車です。1955年にデビューした初代モデルが日本初の純国産設計の自動車であったことから、日本を代表する自動車とも言われる1台です。長らくトヨタの量販車の最上級モデルとして頂点に君臨し、いまだに憧れの的となっています。
高級車としてのみならず、初代モデルのデビューから現行最新型まで60年以上受け継がれ、15代を重ねる息の長さ、乗用車から公用車や社用車、あるいはタクシーなどの業務用車やパトカーのような特殊車両にまで使用される用途幅の広さなど、まさにあらゆる面で突出した国産車と言えます。
『トミカ』の『No.26 トヨタ クラウン』は。そんなクラウンの2022年現在、現行最新の15代目モデル、2018年にデビューしたS22系クラウンをモデル化しているようです。


この15代目モデルは、今まで比較的高年齢層のユーザーに好評だったクラウンを、さらに若い年齢層のユーザーを取り込むべく、あらゆる面で刷新した革新的なモデルとなっています。

まず、トヨタの新しいクルマづくりの設計思想、『TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)』に基づいて作られた最新の『GA-L(Global Architecture-Luxury)プラットフォーム』を採用し、走る・曲がる・止まるといった車両性能を大幅に向上させ、最も過酷と称されるドイツのサーキット、ニュルブルクリンクで走行テストを実施。意のままに操ることのできるハンドリング性能に加え、低速域から高速域、スムーズな路面から荒れた路面など、あらゆる状況において目線のぶれない走行安定性を実現しています。また、その走行性能に見合った「スポーティなセダン」を主張する若々しいスタイリングが与えられています。

この走行性能を支えるパワーユニットには3種類が用意されています。2.0ℓ直列4気筒ターボの8AR-FTS型は先代、14代目モデルと同じですが最高出力が引き上げられています。2.5ℓハイブリッド車用のエンジンは、ハイブリッド専用ミラーサイクル・エンジン、直列4気筒のA25A-FXS型に、3.5ℓハイブリッド車用のエンジンはV型6気筒の8GR-FXS型にそれぞれ変更されています。また、3.5ℓハイブリッド車には、ハイブリッドシステムに有段ギアを組み合わせた『マルチステージハイブリッドシステム』が採用されています。

さらにこの15代目クラウンは、ネットの常時接続で様々な情報をやりとりする情報通信機能を備えた、トヨタの初代『コネクティッドカー』となるべく作られており、車載通信機DCMが全車に標準搭載されています。これにより、24時間365日、自分のクルマを他のクルマや社会環境とつなげ、人とクルマ、そして社会との全く新しい関係を生み出しています。例えば、リアルタイムの走行データに基づいたメンテナンスのアドバイスなどの「安全・安心」や、「快適・便利」なサービスを、ユーザーに対して最適なタイミングで届けられるようになっています。

このように15代目クラウンは、デザインや走りの進化と先進のコネクティッド機能をあわせ持ち、すべての面で挑戦と革新で進化を遂げている日本の高級車を代表する1台となっています。
『トミカ』の『No.26 トヨタ クラウン』は、流れるようなスタイリングがよく表現され、また細かなエンブレム類も再現されています。リヤには小さく「RS」のエンブレムが入っていますので、同グレードをモデル化したものと推測されます。日本を代表する高級車をぜひコレクションしてみてはいかがでしょうか?
■トヨタ クラウン 2,5ℓハイブリッド車 2WD RS主要諸元
全長×全幅×全高(mm):4910×1800×1455
ホイールベース(mm):2920
トレッド(前後・mm) :1560
車両重量(kg):1770
エンジン型式:A25A-FXE型 直列4気筒
排気量(cc):2487
最高出力:135kW(184ps)/6000rpm
最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3800-5400rpm
モーター型式:1KM型 交流同期式
モーター最高出力:105kW(143ps)
モーター最大トルク:300Nm(30.6kgm)
トランスミッション:電気式CVT
サスペンション(前後):マルチリンク
ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク
タイヤ:(前) 225/45R18