日産自動車が上牧町(奈良県)と脱炭素化&防災力強化に向けて電気自動車を活用した連携協定を締結

4月26日、日産自動車および奈良日産自動車は、上牧町(奈良県北葛城郡)と、電気自動車および再生可能エネルギーを核とした災害に強いカーボンニュートラルな地域づくりに係る包括連携協定を締結した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては178件目の取り組み

この協定は「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及推進により、災害に強いカーボンニュートラルな地域づくりを進め、上牧町の地域の活性化および住民サービスの向上を図るもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては178件目の取り組みとなる。

上牧町では「上牧町第5次総合計画(後期基本計画)」の推進にあたり、将来にわたる大きなテーマとして「持続可能な社会の実現」を新たに掲げ、各基本施策レベルで「関連するSDGs」を設定。環境対策、再生可能エネルギーの普及、地域活性化、防災対策などの取り組みを進めており、当該計画において掲げている将来像「ほほ笑みあふれる和のまちづくり」と「持続可能で強靭なまちづくり」の実現に向けて、今後、より一層SDGs推進にも積極的に取り組んでいく。

一方、日産自動車はEVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月よりEVの普及を通じて、環境、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」、そして上牧町が推進する環境・防災対策やSDGsの推進と、双方の取り組みに互いが賛同し同協定を締結する運びとなった。同協定の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
・上牧町は町の脱炭素化に向け、温室効果ガスの削減対策として有効なEVの計画的な整備や町内のEV普及に向けた諸施策を実施する。また、日産自動車、奈良日産自動車とともに、環境教育の実施および町のイベント等で使用する電力をEVから供給するなど、EVの「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境意識向上を目指す。
・上牧町はカーボンニュートラルな地域づくりのため、再生可能エネルギーの普及に努め、日産自動車および奈良日産自動車は、再生可能エネルギーの利活用に効果的なEVの使い方、データ等の情報を提供するなど、上牧町の取り組みに協力する。
・上牧町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、奈良日産自動車の店舗に配備している「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命および身体の安全を守る。
・上牧町、日産自動車および奈良日産自動車は、これらEVを活用した様々なイベントへの協力、環境教育の実施、また、交通安全への取り組みなどを通じ、上牧町全体の活性化に努める。
脱炭素化と強靭化に貢献する電気自動車「日産リーフ」

上牧町は今後、公用車として「日産リーフ」やEVから電気を取り出す可搬型給電器を導入する計画で、環境に優しいEVの普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。

上牧町と日産自動車は同協定締結を機に、EVを活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、さらに連携を強化していく。

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