マイナーチェンジ車両までモデル化とはビックリ!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.38 アウディ R8 クーペ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.38 アウディ R8 クーペ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

アウディR8はドイツの自動車メーカー、アウディが製造・販売している高級スポーツカーです。もともとはアウディがル・マン24時間レース優勝を目指して製作したレーシングカー、アウディR8の公道走行版として、2003年にお披露目されたアウディ ル・マン クワトロ コンセプトカーがベースです。とは言え、レーシングカーと共通する要素はほとんど無く、実際にはモータースポーツのイメージを受け継ぎつつ、レーシングカーで培われた技術が使われたオリジナルの高級スポーツカーです。

アウディR8クーペ 2019年モデル実車フロントビュー(フローレット・シルバー)
アウディR8クーペ 2019年モデル実車リヤビュー(フローレット・シルバー)

初代モデルは2007年にデビューし、4.2ℓ V型8気筒エンジンを搭載するR8 4.2 FSIクーペと5.2ℓ V型10気筒エンジンを搭載するR8 5.2 FSIクーペがラインアップされました。2008年にはスパイダーと呼ばれるコンバーチブルモデルが登場、2011年には高性能GTモデルが登場しています。また、R8は“アウディスペースフレーム(=ASF)”と呼ぶ、アルミ製の骨格を用いたアウディ独自の軽量設計ボディを用いていますが、このR8に用いられているASFにはアルミ合金とカーボン繊維強化樹脂(CFRP)が併用されており、さらなる軽量化がはかられた複合素材ASFとなっているのが大きな特長です。

アウディR8が搭載するV型10気筒エンジン。最新型は456kW(620ps)の出力と580Nm(59.1kgm)のトルクを発揮する。

2015年には2代目にフルモデルチェンジされ、エンジンは5.2ℓ V型10気筒エンジンのみとなりましたが、ボディはさらに進化した多重複合素材の新世代ASFが用いられています。また、『トミカ』の『No.11 ランボルギーニ ウラカン STO』や『No.34 ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ』になっているランボルギーニ ウラカンとは、エンジンやメインフレームを共用する兄弟車になります。

2019年のマイナーチェンジモデルではエンジンがパワーアップされただけでなく、サスペンションやステアリングにも手が入れられている。

この2代目モデルは2019年にマイナーチェンジされましたが、現在、最新のモデルがこの2代目マイナーチェンジモデルとなります。このマイナーチェンジでエンジンの出力が449kW(610ps)から456kW(620ps)に、トルクが560Nm(57.1kgm)から580Nm(59.1kgm)にアップされたほか、サスペンションとステアリングが再チューニングされました。また、アウディドライブ選択モードに、「ドライ」「ウェット」「スノー」の3つのプログラムが追加されています。さらにESC(横滑り防止装置)も進化し、停止距離がより短くなりました。

アウディR8は速いだけのクルマではなく高級車。インテリアもシンプルでありながら高級感が漂う。

もちろん中身だけでなく、外観も変更されています。ラジエーターグリルはさらに幅が広くフラットになりました。これによりマイナーチェンジ前のモデルよりさらにシャープな印象を与えるものとなっています。またエアロパーツ類がより強調されたデザインとなり、一段とダイナミックなスタイリングを生み出しています。

ハンドリングが磨き上げられているだけでなくアウディ得意の4WDシステムを装備しているので、曲がりくねった山道でも安心してスピードが出せるという。もちろん交通規則、速度制限は守るべし。

『トミカ』の『No.38 アウディ R8 クーペ』は、この2019年に登場した2代目マイナーチェンジモデルを再現しているようです。と言うのも、実は『トミカ』では過去にもアウディR8をモデル化してきており、直前まで違うスタイルのモデルが発売されていたからです。ちなみにこの『No.38 アウディ R8 クーペ』は『トミカ』として3台目のモデルとなるため、どうやら2代目マイナーチェンジ後のもののようだと推測できるのです。

もちろんこの『No.38 アウディ R8 クーペ』も、他の『トミカ』同様に実車を上手く再現していますが、代替わりのフルモデルチェンジではなく、同代でのマイナーチェンジ後のモデルというのは極めて珍しいのではないでしょうか? もっとも、これを手に入れてしまうと、以前に発売されていたマイナーチェンジ前のモデルの『トミカ』も欲しくなってしまうかもしれませんね。

■アウディ R8 クーペ V10 パフォーマンス 5.2FSI クワトロ Sトロニック主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4430×1940×1240

ホイールベース(mm):2650

トレッド(前/後・mm) :1645/1605

車両重量(kg):1670

エンジン形式:DMW型V型10気筒DOHC

排気量(cc):5204

最高出力:456kW(620ps)/8000rpm

最大トルク:580Nm(59.1kgm)/6600rpm

トランスミッション:7速AMT

サスペンション(前後):ダブルウィッシュボーン

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 245/30ZR20 (後)305/30ZR20

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