2023年型トヨタ・タコマに「SXパッケージ」と「クロームパッケージ」が追加された。

2023年型トヨタ・タコマSR5に「SRパッケージ」と「クロームパッケージ」を追加

2023年型トヨタ・タコマSR5に「SXパッケージ」と「クロームパッケージ」が追加されることが北米トヨタより発表された。ホイールと各所がクロームで仕上げられた「クロームパッケージ」、ブラックアウトスタイルの大胆な「SXパッケージ」の2種類となっている。また、TRD Proに専用色「ソーラーオクタン」が追加された。

アメリカで設計された3代目タコマは、40年前に勝利を収めたデザートレーストラックからデザインのインスピレーションと「よく働き、よく遊ぶ」コンセプトを受け継いでいる。特に車両を個性的にカスタマイズできることが、タコマの人気を支えてきた。2023年モデルでは、「SR5」に「SXパッケージ」と「クロームパッケージ」の2つの新パッケージが追加され、カスタマイズの先駆けとしている。

2023年型タコマ「SXパッケージ」は、V6エンジン搭載のアクセスキャブ、ダブルキャブ 4×2、4×4に設定されている。またSR5の標準装備である16インチホイールがブラックホイールに変更されている。SXパッケージには、ブラックアウトトリムやブラックバッジを採用。アウターミラーにもブラックアウト処理が施され、全体的にエクステリアがブラックで締められている。

2023年型タコマ「クロームパッケージ」は、V6エンジン搭載のダブルキャブ、5フィートベッド(4×2または4×4)に設定されている。18インチのアルミホイールをはじめ、クローム仕上げのアウタードアハンドル、エキゾーストチップ、テールゲートインサートが採用され、煌びやかでスタイリッシュなイメージを演出している。

「SXパッケージ」の16インチ・ブラックホイール
「クロームパッケージ」の18インチ・クロームホイール

高強度な基盤構造

タコマの構造は、フレームに高張力鋼板、ボディにホットスタンプ加工された超高張力鋼板を多用した構造になっている。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式、コイルスプリング式、リアサスペンションにはスタッガー式アウトボードマウントガスショックを採用。オンロードでは安定した走りを実現し、オフロードでは走破性を高めるよう設計されている。

パワーユニットは2種類用意されている。標準の2.7L DOHC 4気筒エンジン(VVT-i付)は、最高出力159ps、最大トルク244Nmを発揮する。3.5LのV6エンジンは、トヨタのVVT-iW技術とアトキンソンサイクル燃焼が採用され、高効率化が図られている。燃料噴射は、直噴とポートインジェクターを組み合わせたD-4S方式を採用。V6エンジンは、最高出力278ps、最大トルク359Nmを発揮する。両エンジンとも6速電子制御オートマチックトランスミッション(ECT-i)、V6には6速マニュアルトランスミッションが搭載される。

タコマの4×4モデルには、電子制御トランスファーケースとオートLSD(Automatic Limited Slip Differential)または電子制御ロック式リアデフを採用した4WDemandパートタイム4輪駆動が搭載されている。オートLSDは、低速走行時に機能する電子制御のブレーキ作動型システム。

Tow Package(V6に標準装備、4気筒に設定)を装着すると、モデルグレードにより、最大6,800ポンド(≒3080kg)まで牽引することが可能。

広大なベッドスペースとエクステリアカラー

トヨタ・タコマで特徴的なのがキャリアスペース後方のベッド。アクセスキャブは127.4インチのホイールベースに73.7インチのベッド長を確保。ダブルキャブは、127.4インチホイールベースに60.5インチベッドのものと、140.6インチホイールベースに73.7インチベッドの2種類が用意されている。

タコマの全モデルでインナーベッドはシート・モールデッド・コンポジット(SMC)デッキと上部で耐久性のある素材で構成され、スチロール製より10%軽くなっている。テールゲートはイージーロワーリング機能により、バタンと倒れないようにゆっくり下るようになっている。

トヨタ販売店では、デッキレールシステムと連動するトヨタ純正アクセサリーを各種取り揃えており、2段積みや、4つの標準調整式タイダウンクリートを使用した統合デッキレールユーティリティシステムにより、ベッドの多用途性を広げることができる。

エクステリアカラーは、ホワイト、マグネティックグレーメタリック、ブラックの3色に加え、2023年モデルから新たにソーラーオクタンが専用色として設定されている。

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