陽の光が燦々と降り注ぐ芝生の上でモルックを楽しむ|クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

今日はナニして遊びましょうかね〜ニシキヘビさん(ジャージー)
北欧の夏は短い。彼らは太陽の光を大切に思い、ガラス窓もピカピカに磨き、部屋の中に光を入れ込む。そんな北欧のフィンランド。太陽の光の下で楽しむ伝統的なゲームを元に進化したスポーツがモルックだ。ボウリングのように、棒を投げて倒れたピンで点数を争う。場所は陽の光が燦々と降り注ぐ芝生の上。

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

モルックとは?

北欧のフィンランドで、太陽の光の下で楽しむ伝統的なゲームを元に進化したスポーツがモルックだ。ボウリングのように、棒を投げて倒れたピンで点数を争うゲームである。
モルックで使う道具はいたってシンプル。このシンプルな道具で楽しむことができるのが、西洋の人の特徴であり、僕はとても優れていると感じている。

さて道具の説明。投げる棒、これをモルックと呼ぶ。モルックを投げて倒す、ボウリングのピンに当たる物。これをスキットルと呼ぶ。投げる場所を決める4分割の板。これをモルッカーリと呼ぶ。まぁ、みんなでわいわいと遊ぶなら、このモルッカーリは必要がないだろう。
ちょっと複雑な点数のつけ方なので、スコアボードはあった方がよいと思う。この点数のつけ方は、子どもたちの算数の勉強にもちょうど良い。

北欧、フィンランドの伝統的なゲームを元に開発された木製の道具を使うスポーツ・モルック。
ボーリングのピンに当たるこれをスキットルと呼ぶ。
投げる棒を、これがモルック。危険防止のため、基本下投げで投げる。
計算は複雑ではないけれど、スコアボードが有ると便利。

さてルール。投げる所にモルッカーリを置く。そこからスキットルの距離は3m50cmから4m。今回は3m50cmでセットしたが、小さな子どもが参加するなら、距離にこだわることはないと思う。もちろん、モルックには厳密なルールがあり、世界大会に出場するのが目的なら、それは厳格に守った方がよいだろう。12本あるスキットルには並べかたがある。中央に10、11、12。それを囲むように1~9だ。厳格なルールを知りたいかたは、文末にアドレスを載せておくので、そちらでご確認を。

大まかなルールは以下のとおり。まぁ、ローカルルールを作っても面白いのではないかと思う。
1:2チーム以上。
2:倒れたスキットルはその場所に立てる。続けて次のチームがモルックを投げる。
3:順番にモルックを投げてスキットルを倒す。
4:複数のスキットルが倒れた場合は、倒した本数が点数となる。
5:1本のみ倒した時は、倒したスキットルに書かれている数字が点数となる。
6:合計がぴったり50点になったら、そのチームの勝ちとなる。
7:合計が50点をオーバーしてしまった場合、25点から再スタートとなる。

投げる時にモルッカーリに触れたり、踏み越えたり、はみだした場合はファールとなる。得点は0点。計算は複雑ではないけれど、スコアボードが有ると便利。

さて、今回は「脱走ニシキヘビチーム」と「ジャージー牛乳チーム」の対戦。実況風にお伝えします(ルールの説明を入れていきます)。

倒れたスキットルはその場に立てる。じつはスキットルを立てに行くのはかなりの運動。スキットルをその場で立てて、「ジャージー牛乳チーム」の番となる。
「脱走ニシキヘビチーム」の第2投はスキットルを3本倒してプラス3点。
投数を重ねるとスキットルはだんだんと離れていく。1本を倒すことも考慮しておこう。本数を倒すか、スキットルの数字を狙うか、思案のしどころだ。
「ジャージー牛乳チーム」45点。「脱走ニシキヘビチーム」は48点となる。

合計点数が50点で勝利となる。50点をオーバーした場合、25点からやり直しとなる。かなりがっかり、また長時間に渡ることもあるので、時間を決めて50点により近いチームが勝ちとするような、ローカルルールも有りかと思う。その辺りはゲームを始める前に決めておこう。

片づけはいたって簡単。スキットルはケースにぴったりと入るので、子どもだけで遊んでも忘れ物をすることはほぼないと思う。青空の下で、気の合う仲間、もちろんファミリーで遊ぶには、モルックはとても良いゲームである。

汗をかいた後は……

さて食事。汗をかいた後は、野菜を中心に冷製でいきたい。北京ダック風にテンメンジャンとごま油。サラダのドレッシング。さわやかな辛さのワサビベースを3種類。辛さが苦手な人用にマヨネーズをブレンド。
北京ダック風焼豚巻き用に長ねぎを10分ほど冷水にさらす。
キュウリは千切りと斜め薄切り2種類にカット。
パックされた焼豚を2種類。常温で持ち運びができるので、とても便利。
アウトドアとは? もちろんデジタルに特化した遊びを否定する訳ではない。wifiを完備したキャンプ場ももちろんある。楽しさを伝える為にはSNSは重要だ。その辺りの比率は自由に決めていけばよい。「今回は薪を使うぞ!」「今回は食事は簡単にしてアトラクションを足そう!」と自由にだ。きっとそれが長くアウトドアを楽しむ秘訣ではないかと思っている。
日本モルック協会のHPはこちら(外部サイト)

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…