「あおり運転実態調査」51.3%があおり運転をされた経験あり。

全国のドライバーに「あおり運転実態調査」を実施。あおり運転をされた経験のあるドライバーは51.3%

チューリッヒ保険会社は、今年で5年目となる、全国のドライバー2,230人を対象とした「あおり運転実態調査」を行いました。あおり運転をされた経験のあるドライバーは51.3%と、2018年の調査開始時の70.4%からは減少傾向ではあるものの、依然として半数を占める結果になりました。

51.3%のドライバーがあおり運転をされた経験があると回答

チューリッヒ保険会社が行った調査によると、あおり運転をされた経験があると回答したドライバーは51.3%と、2018年の調査開始時(70.4%)以降、減少傾向ではあるものの、依然として半数を占める結果となりました。あおり運転被害の実態としては、「自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が75.0%と最も多い結果となりました。また、ドライブレコーダーの利用状況については、ドライブレコーダーの利用者(54.7%)が非利用者を上回りました。なお、ドライブレコーダーの普及であおり運転が減少すると思うか聞いたところ、69.6%のドライバーが減少すると思うと回答し、ドライブレコーダー普及への期待が大きい結果となりました。

出典:チューリッヒ保険会社
出典:チューリッヒ保険会社

あおり運転の内容は「車体を接近させる挑発行為」が75.0%と最多

あおり運転に遭遇した時に受けた被害について聞いたところ、車体を接近させる挑発行為が最も多く、具体的には、「あなたの自動車に激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」(75.0%)、「車体を接近させて、幅寄せされた」(21.5%)となりました。

出典:チューリッヒ保険会社

あおり運転をされたきっかけは「車線変更をした」が最も多く24.4%。

あおり運転を受けたことがあるドライバーに、あおり運転をされたきっかけと考えられる運転行動を聞いたところ、最多は「車線変更をした(24.4%)」。「スピードが遅かった(17.1%)」、「速度制限で走っていた(14.6%)」、「合流をした(14.6%)」と続き、あおり運転のきっかけと考えられる上位の運転行動はスピードや進路変更にまつわる行為と感じているドライバーが多くみられました。

出典:チューリッヒ保険会社

あおり運転を受けたことがあるドライバーに、あおり運転をされないように工夫していることを聞いたところ、「車間距離をしっかりとる(55.5%)」、「ウィンカーは早めに出すようにしている(40.0%)」、「周囲をよく見て、相手に譲るようにしている(35.5%)」と続き、周りのドライバーを気遣い、刺激しない運転を心がけている人が目立ちました。

出典:チューリッヒ保険会社

また、あおり運転を受けたときにとった対処法は、「道を譲った」が43.3%で最多。「何もしなかった(37.0%)」、「他の道に逃げた(14.5%)」と続き、「やり過ごす」対応をとったドライバーが目立つ結果となりました。

出典:チューリッヒ保険会社

ドライブレコーダーの利用者は54.7%。前年の調査時より4.8ポイント上昇し、非利用者を上回る。

ドライブレコーダーの利用について聞いたところ、前年より4.8ポイント上昇。54.7%がドライブレコーダーを取り付けており、利用者が非利用を上回る結果となりました。

出典:チューリッヒ保険会社
出典:チューリッヒ保険会社

ドライブレコーダーがさらに普及することによりあおり運転は減少すると予想されます。また、ドライブレコーダーの機能も、今後、あおり運転に強力に対応したものにどんどん進化していくのではないかと期待しています。ドライブレコーダーの装備にはコストが掛かりますが、それを上回る多くのメリットがありますので、万が一の備えとして装備を考えたいところです。

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