UDトラックスがフラッグシップ大型車「クオン」2022年型モデルを発売。燃費・環境性能がさらに進化した。

UDトラックスは、平成27年度重量車燃費基準を+10%達成、および2025年度を目標年度とする重量車の新しい燃費基準を満たした11リットルエンジン・ESCOT-Ⅵ搭載の大型トラック「クオン(Quon)」を販売開始することを発表した。

UDトラックスは、時世が求めるトラックとサービスを提供するという創立理念に従い、各時代の社会課題の解決につながる革新的な商品を世に送り出してきた。現在、国内輸送の9割を担うトラック輸送は、ドライバー不足や環境問題、燃料価格の高騰といった深刻な課題に直面している。UDトラックスは、持続可能な物流ソリューションの提供を通じて、こうした社会課題の解決に取り組んでいる。

UDトラックスは、トラックに求められる5つの要素――運転性能、燃費・環境性能、安全性、生産性、稼働率――において技術開発を行っている。2017年にクオンの新型モデルを投入以来、クラス最高レベルの燃費・環境性能、力強さ、スムーズでストレスの少ない快適な走りをもたらす運転性能、乗員・積荷・周囲の安全を同時に確保する安全性能など、細部にわたり“人を想い”、時代の“先を駆ける“トラックとして高い評価を得てきた。

今般発売される2022年型モデルは、「ECO+モード」の追加やエンジンオイルの性能向上、低転がり抵抗タイヤの採用などで、11リットルエンジン・ESCOT-Ⅵ搭載車の燃費・環境性能がさらに進化している。また、トラフィックアイクルーズ(車間距離制御装置)に新機能を追加するなど運転性能が向上している。

今回の発売について代表取締役社長の丸山浩二氏は以下のように述べた。
「昨今の地政学リスクを受けて、燃料費が高騰しています。2022年型モデルはこうした喫緊の課題の解決に貢献すると同時に、2050年カーボンニュートラルに向けた長期的な取り組みの一助にもなります。」

燃費・運転性能 概要

3段階のECOモード
GH11モデルに「ECO+モード」を追加したことで燃費向上を図っている。エンジンをかけた状態ではデフォルトとして「ECO+」に設定されているが、走行中必要なパワーに応じて「ECO+」、「ECO」、「ECO OFF」を任意で変更することができる。 

■低負荷のエンジンオイルとタイヤの採用
より低粘度のエンジンオイルを採用し、耐酸化性能を高めたほか長寿命化も実現された。さらに、低転がり抵抗係数タイヤを採用しており、燃費向上にも貢献する。

トラフィックアイクルーズの機能向上(ESCOT-VI搭載車対象)
オートクルーズの利便性向上を図り、トラフィックアイクルーズの機能を向上させている。従来は前方車の減速にあわせて自車の車速が15km/h未満になると自動的に機能が解除されたが、2022年型モデルでは減速後に完全に停車しても機能は継続するように改良されている。

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