スバルWRX | 2代目は2度の大きなフェイスリフトが話題に

まもなく新型登場のWRX EJ20とともに歩んできた約30年!新型登場で振り返るスバルWRXの歴史

スバルきってのホットモデル、WRX
新型スバルWRXが9月10日に北米で発表される。WRXは、世界に誇れるパフォーマンスを駆使し、究極のドライビングプレジャーを提供してきた歴史あるスポーツモデル。スバルの走りの象徴ともいえる。今回は、そんなWRXの29年の歴史を振り返る。

初代(GC型) WRCでも活躍した初代 ターボ×4WDは初代からの伝統だ

WRX-RA

1992年にドライバーズ・コンパクトとして登場した初代インプレッサ。そのスポーツグレードとして設定されたのがWRXだ。パワートレーンは、2.0ℓターボエンジン(フルタイム4WD)に5MTを組み合わせたもの。標準モデルは最高出力240ps、最大トルク304Nmを発揮した。もちろんエンジンは名機、EJ20型水平対向4気筒ターボだ。

そこに1994年、追加されたのが「STiバージョン」。STI(スバルテクニカインターナショナル)がチューンアップし、鍛造ピストン、軽量HLA、専用ECUなどで強化されたエンジンは、最高出力250ps、最大トルク309Nmに向上された。

1996年に発売された「STiバージョンIII」では、最高出力が当時の国内自主規制値の280ps到達した。

WRX-RA
WRX-RA
1995-97年マニュファクチャチャンピオンを3連覇したスバル。写真は97年のオーストラリア・ラリー(PHOTO○STI)

また「22B」「S201」などのSTIが手がけたコンプリートカーも用意された。たとえば、1998年に発売された「22B-STi Version」は、1997年WRCでのマニュファクチャラーズタイトルの獲得を支えたスバル“Impreza World Rally Car ’97”のロードバージョンとして、その迫力ある外観イメージを可能な限り忠実に再現するとともに、速さと操る愉しさを充分に満喫できるポテンシャル、そしてロードバージョンに求められる実用性、信頼性、耐久性をバランスさせることを目標に開発し、ロードユースでの最高レベルの走りを追求したコンプリートモデルとして開発された。エンジンも低中速回転領域の充分なトルク特性を重視したチューニングが施された。

インプレッサ プレミアムスポーツクーペ「22B-STi Version」

このように初代は、WRCのラリーカーとしてレースで培った技術を市販車に落とし込んだ本格スポーツだったのだ。

詳細スペック:WRX(1992年)

全長×全幅×全高(㎜)=4340×1690×1405
ホイールベース(㎜)=2520
エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:240ps(177kW)/6000rpm
最大トルク:31.0kgm(304.0Nm)/5000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5MT
新車価格:229.8万円
※1992年発売当時のスペック

2代目(GD/GG型)エクステリアデザインが大きく変化した2代目 初代同様、走りの妥協は一切なし

インプレッサWRX(2001)

2代目(GD型)は、2000年に登場。2代目からはATモデルもWRXに設定されたことが特徴だ。またエクステリアデザインにおいては、デビュー当初、当時の流行だった「丸目」のヘッドライトを採用し、大きな話題を呼んだ。発売当時はあまり受けが良くなかったが、20年経った今では、かわいいとする意見も少なくない。

デビューから2年後には、大掛かりなフェイスリフトを行ない、「丸目」から「涙目」のライトへと変更された。この涙目への変更には、空力性能を上げるというメリットもあった。

そして2005年に登場した後期型でも「鷹目」へとイメージチェンジが図られた。3代目にも通じるスタイリッシュなデザインとなり、こちらもまた印象が中期型と比べて大きく変化した。

2000年に登場した「丸目」
2年後には「涙目」に変更され空力性能がアップした
3代目にも通じるデザインとなった最終型の「鷹目」

進化したのは見た目だけではない。2代目は初代と比べて走りもしっかり進化させた。特に大きく向上したのはボディ剛性だ。初代は、とにかく軽くてパワーのあるクルマだったが、2代目は「新環状力骨構造」の採用で剛性が大幅に向上された。

また2ℓターボエンジンも、タービンローターとコンプレッサーホイールを大型化し、インタークーラーを大容量化することで過給性能を向上させている。これにより、デビュー当初はWRXの標準モデルが最高出力250ps、最大トルク333Nmに向上。STiも280ps、394Nmとなった。またWRXの標準モデルが5MTなのに対し、STiが6MTとなったのも特徴だ。

さらに、この2代目にもSTiのコンプリートカー「S202」「S203」「S204」が設定された。専用の大型ツインスクロールターボなどによりエンジンの最高出力が320psへと大幅にアップした。

インプレッサS203 インプレッサS203は 2005年発売。当時の新車価格は460万9500円だった。2.0ℓEJ20型水平対向4気筒ターボは、320ps/422Nm)
インプレッサS204 インプレッサS204は2006年発売。

詳細スペック:WRX(中期型)

全長×全幅×全高(㎜)=4415×1740×1425
ホイールベース(㎜)=2525
エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC16バルブターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:250ps(184kW)/6000rpm
最大トルク:34.0kgm(333Nm)/3600rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5MT
新車価格:245.3万円
※2002年発売当時のスペック

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部