日産自動車が阿久根市(鹿児島県)とEVを活用した「脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」を締結

7月29日、日産自動車と鹿児島日産自動車は、阿久根市(鹿児島県)と電気自動車を活用した「脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」を締結したことを発表した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフ等のEVを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては185件目の取り組み

7月29日、日産自動車と鹿児島日産自動車は、阿久根市(鹿児島県)と電気自動車を活用した「脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」を締結したことを発表した。
この協定は、「走る蓄電池」となる電気自動車(EV)の普及や脱炭素化の推進と同時に、阿久根市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する「日産リーフ」等のEVを電力源とした電力供給体制の構築を目的としたもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては185件目の取り組みとなる。

阿久根市は、環境対策、防災対策に重点を置き、持続可能で強靭なまちづくりを目指し、「再生可能エネルギーの活用推進」「地域の脱炭素化」「防災力の向上」を図ることを目的として、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を令和3年9月2日に表明している。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、脱炭素、災害、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」、そして阿久根市が目指す持続可能で強靭なまちづくり、さらにはSDGsの実現と、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。EVを活用した「脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
・阿久根市および日産自動車、鹿児島日産自動車は、平常時もEVの普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力をEVから供給することで、EVの「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。
・阿久根市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している「日産リーフ」等のEVを無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。
「日産リーフ」を活用した脱炭素化、強靭化イメージ図

阿久根市は今後、公用車の更新の際におけるEVの積極的な導入や、EVから電気を取り出す可搬型給電器の導入を計画しており、環境に配慮したEVの普及を目指し、環境・防災力向上に努めていく。

阿久根市と日産自動車は同協定締結を機に、EVを活用した、環境に配慮し災害に強い持続可能なまちづくりの推進や美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会の実現、SDGs達成に向けて、さらに連携を強化していく方針だ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部