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マツダスピード・アクセラは264ps、三菱ギャランフォルティスは240ps、スバル・インプレッサは250ps 100万円で狙える走りが楽しいCセグメントハッチバック【モーターファンおすすめ中古車】

三菱ギャランフォルティス クーペのようなスタイルが今見ても新鮮。
ハッチバックには、手頃なサイズ感で運転もしやすい、荷室が使いやすいなど多くの魅力がある。新車でも幅広いモデルが選べるが、中古車市場にはより手頃で魅力あるハッチバックが豊富に存在する。今回はそのなかでも、100万円で狙える走りが楽しいCセグメントハッチバックを紹介する。

三菱ギャランフォルティス スポーツバック ラリアートはランエボと同型のエンジンを搭載

2008年12月発売当時の価格は192.1〜301.3万円。ラリアートは301.3万円だった。

三菱ギャランフォルティス スポーツバックは、スポーティなスタイリングと走りの良さで魅力のスポーティセダン、ギャランフォルティスの5ドアハッチバックモデルだ。ギャランフォルティスのスポーティグレードである「RALLIART(ラリー アート)」のフロントデザインを全グレードに採用し、サイドからリヤにかけては、クーペをイメージさせる流麗なスタイリングとした。また、ドライブやレジャーなど多用途に使用できる、ラゲッジルームに設置したレバーを引くだけで簡単にリヤシートが倒れてフラットなラゲッジルーム床面を作り出せる「ワンタッチフォールディングシート」や、ラゲッジルームの床面の高さを2段階に設定できる「2段高さ調整カーゴフロア」を採用するなど、ハッチバックとしての使い勝手を向上させたモデルでもある。

パワートレーンは、1.8ℓのNAと2.0ターボエンジンの2種類を設定。最高出力154psを発生するNAエンジンは非常にバランスが良く、トランスミッションはCVTなので滑らかに加速していく。またハッチバックだが、しっかりボディの補強が行われているためセダンと比べても車体剛性が遜色ないレベルに仕上がっている。よりスポーティな走りを楽しみたいなら、最高出力240ps、最大トルク343Nmを発揮するターボエンジンを積んだスポーツグレード「ラリアート」がおすすめ。あのランサーエボリューションXと同じエンジン、4B11型で、加速時のレスポンスが非常に良く、吹け上がりも気持ちいい。こちらはDCT(Twin Clutch-SST)との組み合わせになるが、DCTとは思えないほどトルコンATのように加速がスムーズだ。またターボモデルは、4WDのみ設定となっており、ASCおよびEBD付ABSと総合制御することで、優れたトラクション性能を実現しつつ、旋回性能と制動性能を高次元でバランスさせている。

平均中古価格は約62万円。
たとえば「ギャランフォルティス スポーツバック スポーツ 2009年式、走行3万8000kmで車両本体価格60万円」というようなものがある。
ターボモデルは、NAモデルより相場価格が比較的高く、100万円以内となると走行距離が10万キロ弱と厳しくため注意が必要だ。

ギャランフォルティス スポーツバック スポーツ 最大の特徴がこのリヤビュー
ギャランフォルティス スポーツバック スポーツのインテリア

詳細スペック:ラリアート

全長×全幅×全高(㎜)=4585×1760×1515
ホイールベース(㎜)=2635
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:240ps(177kW)/6000rpm
最大トルク:35.0kgm(343Nm)/3000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:DCT
車重(kg):1580
新車価格:301.3万円
※2008年発売当時のスペック

初代マツダスピード・アクセラ 走りが過激な264psのFFホットハッチ!

2006年6月発売当時の価格は241万円。

初代マツダ・アクセラは、運動性能、デザイン、クオリティ、パッケージ、セーフティの全領域で、グローバルに通用する独自の価値を追求したモデルとして、2003年に発売された。特に、安心してスポーティな運転が楽しめる運動性能、個性と存在感が際立つデザイン、所有し操作する歓びを増幅するクオリティは、それまでののコンパクトカーの枠を超えたモデルとして話題になった。そんな初代マツダ・アクセラに2006年のマイナーチェンジ時に追加されたスポーツグレードが、マツダスピードだ。「ハイパフォーマンスコンパクト」をコンセプトとし、FF車(前輪駆動車)トップクラスの走りの実現を目指して開発された。

パワートレーンは、最高出力264ps、最大トルク380Nmを発生する直噴ガソリンターボエンジン「MZR2.3L DISIターボエンジン」を採用。トランスミッションは6MTとの組み合わせとなる。単純比較にはならないが、当時のFFスポーツの代表モデル、ホンダ・シビックタイプR(FD2)が225psだったことを考えるとどれほどこのマツダスピードが過激な走りをするか理解できるだろう。またドライバーをやる気にさせるエンジンサウンドも気持ちいい。低周波域の“迫力感”を、エンジン振動音では高周波域の“軽快感”を演出するチューニングをそれぞれ行なうことにより、ダイナミックな走りを感じさせている。さらに、強化された高剛性ボディ、専用チューニングされたサスペンションにより操縦安定性を向上させると同時に、大径17インチブレーキおよび8インチ+9インチのタンデムブースターをフロントに採用することで、ハイパワーモデルの操縦安定性を維持・向上させながら、「操る楽しさ」を追求している。

平均中古価格は約80万円。
たとえば「マツダスピードアクセラ 2007年式、走行7万3000kmで車両本体価格73万円」というようなもある。
スポーツモデルゆえ、タマ数も少なく走行距離も過多なものが多いが、比較的手頃なホットハッチとしておすすめの一台だ。

マツダスピードらしいスポーティなリヤビュー
初代マツダスピード・アクセラのインテリア

詳細スペック:マツダスピード

全長×全幅×全高(㎜)=4435×1765×1465
ホイールベース(㎜)=2640
エンジン:2.3ℓ 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:FF
最高出力:264ps(194kW)/5500rpm
最大トルク:38.7kgm(380Nm)/3000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1390
新車価格:241万円
※2006年発売当時のスペック

3代目スバル・インプレッサ 2.0ℓターボモデルは力強い加速が魅力

2007年6月発売当時の価格は145.9〜259.3万円。2.0ℓターボモデルのエントリーグレードは246.7万円だった。

スバル・インプレッサは、1992年に初代が発売されたスバルのCセグメントモデルだ。今回紹介するのは、2007年に発売された3代目。「新快適スタイル」 という商品コンセプトのもと、スバルのコア技術である水平対向エンジンと当時新採用のシャシーとの組み合わせによる気持ち良い走りと高い安全性を基本に、合理的で無駄のない“5ドアパッケージ”が採用された。また「スタイリッシュと感じるデザイン」「使いやすさを感じるパッケージング」、そして「信頼と確かさを感じる気持ち良い走り」の3つの価値を重要視して開発された。 

高性能モデルのWRXを除けば、パワートレーンは、1.5ℓNA、2.0ℓNA、2.0ℓターボエンジンの3種類が設定された。走りを楽しむなら2.0ℓNAエンジンがおすすめ。エンジンは今は亡き名機「EJ20」。最高出力は140psだが、過不足なく軽快に駆け上がる。低回転域からでもトルクを感じられ、非常にバランスの良いエンジンだ。よりスポーティな走りを求めるなら2.0ℓターボモデル(4WDのみ)。最高出力は250ps、最大トルク333Nmでめちゃめちゃ速い。その上に300ps越えのWRXがあるためあまり注目されないが、当時のシビックタイプR(FD2)が225psだったのを考えると、いかにこの「標準」インプレッサがすごいかを理解していただけるだろう。「WRXほど過激さを求めないが、しっかりスポーツ走行を楽しみたい」方におすすめの一台だ。ただし、4ATは街乗りでギクシャクする場面があるため、できることなら5MTを選びたい。 

平均中古価格は約38万円。
たとえばターボモデルだと「インプレッサハッチバック 2.0 S-GT スポーツパッケージ 4WD 2007年式、走行6万8000kmで車両本体価格54万円」というようなものがある。
ターボモデルは、NAモデルより相場価格が比較的高いため注意が必要だ。

この代のインプレッサのリヤスタイルは独特だ。
スバル・インプレッサのインテリア

詳細スペック:S-GT

全長×全幅×全高(㎜)=4415×1740×1475
ホイールベース(㎜)=2620
エンジン:2.0ℓ 水平対向4気筒DOHC16バルブターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:250ps(184kW)/6000rpm
最大トルク:34.0kgm(333Nm)/2400rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:4AT
車重(kg):1390
新車価格:252万円
※2007年発売当時のスペック

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