アメリカの働く自動車「フォード・スーパーデューティ」の無骨な魅力! 動画あり【’22上期、最も刺さったこの1台】

毎年渡米し、アメリカでの豊富な取材経験をもつ自動車ライターの小林秀雄が選ぶ【’22上期、最も刺さったこの1台】は、取材先のアメリカで遭遇した、タフでマッチョなピックアップトラック「フォード・スーパーデューティ」だ。アメリアの働くクルマの代表とも言える「フォード・スーパーデューティ」のどんなところが、2022年上半期の最も印象に残ったのだろうか?
TEXT&PHOTO●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)

ライター小林秀雄がハマった「パワー・オブ・アメリカを象徴する圧倒的なツラのデカさ」

個人的に2022年上半期において最もぶっ刺さったクルマといえば、たまたまアメリカで撮影していたとき、となりの道で作業をしていた、この「フォード・スーパーデューティ」です。

なんと表現したらいいのでしょうか、このかっこよさ。ただ道端の瓦礫をUFOキャッチャーのようにすくい上げているだけなんですが、あまりのかっこよさについついRECってしまいました。

筆者は、この「MotorFan.jp」の制作元でもある三栄が、年に一度発行している「世界の自動車オールアルバム」という雑誌で、毎年フォードのページを担当しているのですが、F-150やスーパーデューティの広報画像をダウンロードするのを秘かな楽しみとしています。

いわゆる働くクルマだけが持つ孤高のオーラといいましょうか、パワー・オブ・アメリカを象徴する圧倒的なツラのデカさといいましょうか、とにかく画面越しにも伝わってくる迫力にいつも魅了されているのです。

渡米中はトラックそのものはよく見かけるのですが、このように作業中の姿を間近で見られる機会はあまり多くありません。なんで道端にコンクリの破片がポテチの食べかすのようにやたらと落ちているのか、そしてそれを拾い集めて一体どうしようというのか。それもまた大国アメリカの謎ですが、唸りを上げブラブラと揺れるクレーンの先に、永遠に終わりのこないスクラップ&ビルドの一端を垣間見た気がしました。

トラック、ダンプカー、牽引トラック、救急車など数百ものバリーションがあるという。

動画に収めたスーパーデューティは、ヘッドライトがボンネットの幅よりもさらに外側に出ていることから、F-650 / F-750というスーパーデューティの中でも最重量級モデルであるとわかりました。キャビンは2人乗りのレギュラーキャブですね。エンジンは7.3LのV8ガソリンもしくは6.7LのV8ディーゼルターボです。

キャビンより横幅の大きな荷台を乗せることが多いので、サイドミラーのステーが長い。そしてこの無骨な感じがイイ。
スラッシュカットのマフラーが美しい。
液晶メーターを備えていたりと意外と先進的。

ということで、一部の働くクルマ好きに共感してもらえたらいいナな、個人的2022年上期に刺さったクルマでした。

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著者プロフィール

小林秀雄 近影

小林秀雄

大正から昭和初期の文豪の如き不健康な風貌ながら、趣味は草野球とサーフィンというわかりにくい男。編集…