みまもり機能も高度化かつ充実
クラウドという言葉が一般的になつつあるなか、ついに市販の後付けドライブレコーダーにもこの概念が適用される。一部の業務用などではすでに採用されていたものの、一般カーユーザー向けにはまだまだ縁遠かったハードルながら、ここに来て、一気にそれを越えつつある。
なかでも、より注目に値するのが、人気ブランドのコムテックが送り出す『ZDR059』だ。サブスク的なサービス提供の一環としてではなく、あくまでハイエンドな市販機器としてリリースされ、新し物好きがにとっても見逃せない要素に満ちている。
360度式のフロントカメラに加え、リヤカメラも標準で備える高次元のハードウェアには、あらかじめシムカードがを搭載している。これを利して使われるのが4Gによる通信網。録画映像をクラウドに保存できるだけでなく、複数人でその映像を共有することもできる。
しかもこの共有情報には、起動と終了のタイミングに加え、GPSによる位置情報や駐車時の監視映像も含まれる。自車の管理もさることながら、家族のカーライフをみまもる上でも役立てられるというわけだ。
付け加えれば、通信機能を使っての音声通話も可能になり、声掛け等のみまもり機能が充実するのはもちろんのこと、駐車時のイタズラ被害が発生しているような場面でも、ドライブレコーダーを介して直接メッセージを伝えることも可能になる。
もちろん、クラウド使用にあたってはデータ通信プランへの契約が必要になるものの、最初の利用期間1年間は無料で済み、それ以降も1年あたり4900円と額面そのものはスマートフォンアプリと同等程度に抑えられる。
通話可能とするプランこそ、そのコストは年1万4900円と値は張るものの、それでも通信契約のひとつとして考えれば良心的な部類に入る。
専用スマホアプリも充実し、その能力はマルチに広がる。より高度な電子機器として、なかなに骨太な一台とも言える。安心感はもちろんのこと、その先進性にも注目だ。