アンドロイドOS内蔵でデジタルAV環境推進
久方ぶりに現行車に乗り換えたオーナーからよく聞かれる話のひとつに、カーAVの変遷がある。ナビでもなく、ディスクスロットもなく、スマホをつないで使うことを前提とされるなど、そこには驚きの声が多い。
けれど、いざ使い出してみれば、ナビアプリを始め、スマホに接するのと同じ感覚で操作できたりと、事後の感想としては好印象のものばかり。かつて向いていたカーAVのハイスペック化とはその方向こそ異なりながら、この通称“ディスプレイオーディオ”を使いこなすことこそ、現代的と捉える向きも強い。
我も!という人は、何もクルマごと交換する必要はない。ちゃんと社外品として、単体で用意されている。当然、社外品だけの旨みもそこにはある。
AMEXのブランド名で知られるスマホランチャーは、早くからディスプレイオーディオに取り組んできた青木製作所が展開する定番シリーズ。最新モデル『AMEX-SL02』では2DINの本体ながら、フローティング構造を採ることで画面サイズは9インチに達している。スマホとの連携も得意ながら、より注目すべきはOSとしてアンドロイド10を内蔵する点。あらかじめアプリをダウンロードし、本体内で独立再生が可能になる。
もちろん、標準機能としてラジオチューナーも内蔵し、純正のステアリングスイッチにも対応するほか、バックカメラ連動の後方映像をモニター上に映し出せるなど、基本的なディスプレイオーディオ機能は標準で備わっている。付け加えるなら、スマホの画面をそのままモニターに映し出すミラーリングも思うがまま。とかく純正オーディオだと動画再生に難儀する面も多いけれど、スマートな方法でそれも可能になる。 国内市場では、海外製の輸入品も多く見掛けられるなか、国内販売実績を多く持つ本製品なら、国内ユーザー向けのサポート体制もできている。まさに狙い目の一品だ。