乗員みんなが嬉しい今風チューニング!?
住居にとって、遮音材や断熱材はあってしかるべき必須の要素。けれどクルマの場合、重量増やコスト増を嫌う観点から制約を受ける場合がある。あるにはあっても必要最低限。もっと静かに、そしてより下界と隔絶された空間を求めるなら、後付け用品を使うカスタムメニューがオススメだ。
古くからドアチューニングという言葉を標榜するオーディオテクニカは、音響管理の側面から、制震/吸音効果を持つ後付け用のカスタムキットをリリースしてきた。オーディオファンはもちろん、雨音を嫌う人や、副次的な耐熱効果を求めたニーズもそこにはあり、着々と商品性をアップさせつつ、今に至る。
例えば制振材として使われるブチルゴムは、一般的に使われている再生素材ではなく、ピュアのヴァージンブチルゴムをあえて使う。耐熱性能が高く高耐久であるほか、比重が高いために局所のみに効果的に使うことができ、結果的に重量も抑えられるためだ。
さらに新たなキット品には、アルミガラスのクロステープなども新たに追加されるようになり、あらかじめカット済みのものも多数同梱される。ばかりかドア2枚分の材料がたっぷりと用意され、目的に合わせてさまざまなアレンジも取れるようになっている。
同様の用途を持つ製品は、汎用品を含めて数多くあるもののの、自動車用途に適材適所にあつらえられた専用品はやはり違う。その分、上級クラス品として確かに値は張るものの、それでも定価は2万5000円ほど。施工にはドアパネルを外して大元から処置する大工事ともなるため、どうせ手間を掛けるなら素材をケチるべきではないとも言える。
とかく最近では、アイドリングストップの標準化が進むなど、静音状態が数多く訪れるだけに、ちょっとしたノイズも気になりがち。それもあり、車内静音化はマニアのみならず、一般的なファミリーカーからの関心も高まっている。これはドライバーのみならず、同乗者にとっても同様だろう。それこそファミリーカーなら、家族からも好評をもって迎えられることになりそうだ。