じつは安全装置だって後付けできる!物理計測の専用センサータイプも!

後付けの安全装置というと、どうしても簡易的なものが多くなるけれど、一部にはより本格的なシステムもある。対応車種も販路も広がり、これまた一般的になってきている。

高品位の上級グレードに注目高まる

新車の納車時期があやふやになって久しい。そればかりか、最近では中古車もタマ不足になっているようで、買い替えサイクルに大幅に狂いが生じているようだ。

物価高も加わり、クルマに限らずの混乱模様ながら、定期的な乗り換えを身上としてきたカーオーナーにとっては頭の痛いところだろう。とかく最近の新型車は安全装備が充実し、ひと昔前のクルマとは随分と違う。自車のことはもちろん、ご両親向けに乗り換え指南を図ってきた人にとっても、安全性は待ったなしの必要案件だけに焦っている人も多いと聞く。

システムの核となるコントロールユニットの一例。見た目は同様ながらも、制御内容は車種線用に分けられるという。

ただ、車両丸ごとと言わずとも、後付けだって安全面のアップグレードは図れる。選択肢も少なくはない。ただ知っておくべきは、同じ後付けの安全装置でも、種類として大きく二分されること。量販店でよく見掛ける拡販製品は、アクセルペダルを全開にするような、一般の公道走行ではあまりないシーンを察知し、強制的に操作を回避するものが専らだ。車両への装着も、電子的な割り込み敷設で済む場合が多く、システムそのものもシンプルとなり、導入障壁は低い。

一方、より高額ながらも安心感が高いのは、実際に障害物をセンサーによって探知するタイプだ。前後のバンパーに物理センサーを敷設する手間こそあるものの、超音波計測によって透明のガラス壁面なども察知するため、コンビニをはじめとする店舗駐車場でのよくあるリスクも回避しやすい。

物理計測の専用センサーは、前後バンパーの両端に各ひとつ、計4つを使用されることが多いとか。

より注目すべきは、後者は車種専用のあつらえとなっている点。制御内容も細かく変えられており、厳密なマッチングを経ての市場リリースとなっている。聞けば、中古車販売の現場でも、この後者タイプをあらかじめ装着してから販売する機会が多いそう。その高い信頼性も窺える。

いわば、汎用か専用かの違いとも言えるだろう。当然、専用品の値は張るものの、車両そのものの買い替えと比べれば割高感は少ない。今や適合車種はメーカーを問わずに幅広く広がっている。窓口はカーディーラーとなるケースが多いので、気になる人は相談してみはどうだろう。

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