警視庁最速と言われる超高速パトロールカー、『トミカ』でも警邏中!!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.61 日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.61 日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー (サスペンション可動/左右ドア開閉・希望小売価格550円・税込)

日産のフェアレディZは、世界中のファンに愛され、これまでに世界で180万台以上の販売を誇るスポーツカーであり、日本を代表するスポーツカーの1台です。初代モデルは特にアメリカで大ヒットとなり、以後、アメリカの人々にも愛されているスポーツカーとして知られています。『トミカ』の『/No.61 日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー』は、2008年にデビューした、フェアレディZとして6代目にあたるZ34型をベースとしたパトロールカーをモデル化しています。しかしこのフェアレディZはタダモノではありません。2013年に発売された、レーシングカーに匹敵する随一の走行性能を誇る高性能グレード、『フェアレディZ NISMO』がベースなのです。

日産 Z34 フェアレディZ NISMO 実車フロントビュー(2017年モデル・『トミカ』と同一規格ではありません)
日産 Z34 フェアレディZ NISMO 実車リヤビュー(2017年モデル・『トミカ』と同一規格ではありません)

NISMO(ニスモ)とは、世界のモータースポーツシーンに栄光を刻んできた日産ワークスチームであるとともに、モータースポーツファンにレース用マシンやチューニングパーツを提供してきたレーシングブランドのことで、正式には『ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル』と言います。1984年の誕生以来、30年を越える歴史を通じてモータースポーツを「クルマを楽しむ文化」として育てること、そしてレーシングテクノロジーを量産車へとフィードバックすることを大きな目的としてきています。

そうしたNISMOのDNAとモータースポーツへの想いを、より強く、よりダイレクトに感じてもらおうと誕生したのが『フェアレディZ NISMO』で、NISMOにしか作れない“直系ワークスチューン”の真価を実感できる走り、NISMOらしさにあふれたデザイン、そしてNISMOの情熱とスピリットが注ぎ込まれています。

VQ37VHR型V型6気筒DOHCエンジン。これにNISMO専用チューニンを施したものが搭載されている。

エンジンはV6の片バンク毎に独立したフルデュアルエキゾーストシステムを採用し、排気ロスを低減。あわせてECMのセッティングを専用に最適化することで最高出力261kW(355ps)を実現。低・中速域のトルクを犠牲にすることなく、高回転域まで途切れることなく伸びる加速感を生み出しています。また、ワイドリムのレイズ製専用アルミ鍛造ホイールと、ダンロップSP SPORT MAXX GT600をベースにチューニングを施したサスペンションに加え、ボディにもNISMO専用チューニングを実施。サスペンション取り付け部の強化をはじめとするさまざまの補強により高い剛性を確保したうえ、フロントとリヤにヤマハ製パフォーマンスダンパーも採用。ダイレクトでキレのある操舵感と高い走行安定性、ダンピングの効いた乗り心地を実現しています。ブレーキにはR35 GT-Rと同様の高剛性ブレーキホースと高性能ブレーキフルードを採用し操作性を向上させています。また、防音材の改良により、ノイズを低減し、静粛性も向上させています。

空力パーツ類にはレーシングカーの技術が生かされている。1:NISMO専用LEDハイパーデイライトとワイドなNISMO専用フロントバンパー、2:空気の流れを効果的に整えるNISMO専用サイドシルプロテクター、3:専用形状のNISMO専用リヤバンパー、4:コンパクト化されたNISMO専用リヤスポイラー。

空力パーツ類は、NISMOがレーシングフィールドで培ってきたスーパーGTマシンのフィードバックを存分に取り入れるとともに、前後ダウンフォースのバランスを最適化する方向でデザイン。ワイドな専用デザインのフロントバンパーは、フロア下への空気の流入を抑制。サイドシルプロテクターもフロア下への空気の流入を抑えながら、後方への空気の流れをスムーズに整えます。さらに、専用形状のリヤバンパーと、コンパクト化されたリヤスポイラーとあわせて、高速走行時のハンドリング、ステアリングレスポンス、そして加速時のノーズアップを抑制。路面に吸い付くような安定感と、狙ったラインを正確にトレースする操縦性を実現しています。

コクピットはNISMO専用デザイン。1:専用大型タコメーターが配されたインパネに加え、レッドステッチが施された本革・アルカンターラ巻のステアリング、シフトノブのコンソールブーツ、ドアトリムなどを持つ。2:シートには専用チューニングRECARO製スポーツシートを採用。3:シートはRECARO Sportstarシェルを備え(1)、アイポイントをダウン(2)、サイドサポートを向上し(3)、専用クッションフレームと座面形状を持つ(4)。

また、クルマと一体になれること、“ドライバーの性能”までも高めることを求めて、専用チューニングRECARO製スポーツシートを採用。サーキット走行までも視野に入れて開発されたこのシートは、ホールド性能はもちろん、クルマの微小な動きまでつかめるフィット感やペダルやシフトの操作性、疲労を抑えるダンピング性能など、バケットシートの理想を追求しています。

日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー 実車フロントビュー。(PHOTO;NISSAN)
日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー 実車の細部ディテール。(PHOTO:警視庁)

このレーシングカーのような超高性能を誇るパトロールカーは、警視庁に3台(高速道路交通警察隊本隊、同・八王子分駐所、第七方面交通機動隊に各1台)配備され、「警視庁最速」と言われています。パトカー仕様も高速性能を存分に引き出せるよう、屋根には普通のパトカーが装備しているものではなく、空気抵抗の少ないV字型のパトランプが装着されるなどの工夫がされています。こんなパトカーなら、どんな違反車でも追跡できそうですね。

『トミカ』の『No.61 日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー』は、この高速パトカーの特徴をとらえて上手く再現しています。また、このクルマのためだけに、新たに型を付きり起こしているようです。そんな特別な1台をコレクションに加えてみてはいかがでしょう? 『No.1_日産 スカイライン GT-R (BNR34)パトロールカー』と並べてみるのもカッコいいですね。

■日産 Z34 フェアレディZ NISMO(6速MT 2017年モデル)主要諸元(『トミカ』と同一規格ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4330×1870×1315

ホイールベース(mm):2550

トレッド(前/後・mm) :1555/1580

車両重量(kg):1540

エンジン形式:VQ37VHR型V型6気筒DOHC[NISMO専用チューニング]

排気量(cc):3696

最高出力:261kW(355ps)/7400rpm

最大トルク:374Nm(38.1kgm)/5200rpm

トランスミッション:6速MT

サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン / マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 245/40R19 94W (後)285/35R19 99W

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