ボルボ初のEVも、このたび『トミカ』になりました!!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.22 ボルボ C40 リチャージ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.22 ボルボ C40 リチャージ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

今までの『トミカ』の『No.22 ボルボ XC60』に替わり、2022年9月の第3土曜日に加わった新車が『No.22 ボルボ C40 リチャージ』です。ボルボC40リチャージは、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが製造・販売しているクロスオーバーSUV型のEV(電気自動車)で、同社初の電気自動車専用モデルです。従って電気自動車以外のモデルは用意されていませんが、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンの内燃機関やプラグインハイブリッド・システムを使用するコンパクトSUV、XC40 の姉妹車にあたり、XC40から採用を開始した同じCMAプラットフォームをベースとしています。

ボルボ C40リチャージ 実車フロントビュー。(2022年モデル・本国仕様・フィヨルドブルー)
ボルボ C40リチャージ 実車リヤビュー。(2022年モデル・本国仕様・フィヨルドブルー)

ボルボ・カーズは2025年までにグローバルで販売するボルボ車の50%を電気自動車にすることを目指しており、2030年には販売するすべての自動車を電気自動車にすることを計画しています。その第一弾がC40リチャージなのです。また、オンラインによる販売のみとしている点もこの車のユニークな特徴です。

ボルボC40リチャージの車体。フロアにリチウムイオン・バッテリーが平置きされ、前後に1基ずつモーターが搭載されている。(2022年モデル・本国仕様)

もともとC40リチャージは、2基の電気モーターを前輪と後輪に1つずつ搭載して最高出力300kW/660Nm を発生する、『ツイン』と呼ぶAWD(全輪駆動または4輪駆動)パワートレーン仕様のものからスタートしました。1回の満充電あたりの航続距離は約485km(WLTC)、150kW急速充電器使用時は約40分で80%まで充電が完了するとされています。また、車両に搭載された通信モジュールにより、ソフトウェアのアップデートをオンラインで実施することも可能となり、工場から出荷された後も、時間の経過とともに車両の様々な機能がアップデート可能となっています。

ボルボC40リチャージには、アクセルペダルのコントロールだけで加速と減速を直感的かつシームレスに制御できるワンペダルドライブ機能が装備されており、快適なドライブ体験が約束される。

加えてC40リチャージには、アクセルペダルのコントロールだけで加速と減速を直感的かつシームレスに制御できるワンペダルドライブ機能が装備されており、ペダルを踏むと瞬時に加速し、離すと減速しブレーキをかけて停止します。これにより、特にストップアンドゴーの都市交通において、より快適に車両の速度コントロールが可能となるとともに、緊急時にはアクセルを離した瞬間に制動が開始されることで、制動距離短縮に寄与しています。また、ブレーキエネルギーを積極的に回生することにより、航続距離の伸長にも効果があります。回生のレベルは、好みに合わせて2つのレベルに設定が可能です。

普通ならエンジンがおさまっているはずのボンネットの下は小さなトランクルームになっており、充電ケーブルなどを収納できる。

さらにC40リチャージには、各ヘッドライトユニットに84個のピクセルLEDを採用し、カメラセンサーが他の車両を検出すると、同時に最大5台の車両を遮光する事ができ、他のドライバーを眩惑させることなく常に光のパターンを適応させて前方の道路を効率的に照射することで夜間の視界を最適化し、より安全な運転に貢献する新しいピクセルLEDヘッドライトテクノロジーが採用されています。また、コーナーでは、ステアリング操作に合わせてライトを照射し、進行方向の道路の視界を確保します。

日本仕様のインテリア。センターにスマホやタブレットPCを思わせる、見やすく大きなディスプレイを装備しており、EVならではのイメージを作り出している。

インテリアは高いシートポジションを実現しており、ボルボとして初めて、完全なレザー(本革)フリーインテリア――動物の皮革を一切使用しないインテリア――を実現しています。さらにC40リチャージでは、Google(グーグル)と共同開発したAndroid(アンドロイド)OSをベースにした、新しいインフォテイメント・システムを搭載したデジタル・サービスを導入しています。Google のアプリとサービスは、Google アシスタントによる自然で直感的な音声操作、Google マップによるスムーズなナビゲーション、Google Play ストア経由でダウンロード可能なアプリの利用が可能で、大幅にその機能性を高めています。

インテリアのパネルはバックライト付きでEVの雰囲気を高めている。

Google アシスタントを使えば、ドライバーは運転に集中したまま、音声で様々な機能をコントロールできます。温度調節、目的地の設定、音楽やポッドキャストの再生、その他のGoogle アシスタント対応デバイスの操作まで、ドライバーはハンドルから手を離さずに、直感的に操作が行なえます。

ちなみにC40リチャージは、2023年モデルからは、従来通りにモーターが2基でAWD仕様の『アルティメット ツインモーター』に加え、モーターを1基として駆動方式も2WD(前輪駆動)とした日本仕様の普及版車種、『プラス シングルモーター』が加わって二本立ての商品構成となっています。

『トミカ』の『No.22 ボルボ C40 リチャージ』は、実車の特徴を上手く再現しており、フロントの小さなボルボのエンブレムなども丁寧に印刷されています。このボルボ初の革新的な未来志向の電気自動車を、あなたの『トミカ』コレクションに加えてはいかがでしょう?

■ボルボ C40 リチャージ アルティメット ツインモーター 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4440×1875×1595

ホイールベース(mm):2700

トレッド(前/後・mm) :1600/1610

車両重量(kg):2150

モーター型式:EAD3型 交流同期式

定格出力:160kW(80kW×2基)

モーター最高出力:150kW(204ps)/4350-13900rpm ×2基(前後各1基)

モーター最大トルク:330Nm(33.6kgm)/0-4350rpm ×2基(前後各1基)

バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー

バッテリー電圧(V)/容量(Ah):403/194

総電圧(V):403

総電力量(バッテリー容量)(kWh):78

駆動方式:電子制御AWDシステム

トランスミッション:1速固定式

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ディスク

タイヤ:(前・後)235/45R20・255/40R20

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4 (希望小売価格550円・税込)
No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4 (希望小売価格550円・税込)*初回出荷のみの特別仕様(特別色)です。

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2022年9月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.22 ボルボ XC60』に代わって『No.22 ボルボ C40 リチャージ』が登場します。また、それまでの『No.74 BMW Z4』に代わって『No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4』が登場します。なお、『No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。

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