明るさとは何か? LEDコンバージョンはここまで来た!

IPF『LED HEAD LAMP BULB G series』によるカットオフライン。ムラ無く、くっきりとしたラインにご注目。照射コントロールのハイレベルぶりがうかがえる。
もはやハロゲンからLEDへのコンバージョンも珍しくない。ただ、できる・できない云々のレベルを超え、そこで得られる質の多寡が今問われているとも言える。その実状をここでレポート!

際立つカットオフラインが上質さの証!?

灯具の主流がLEDに変わっても、ハロゲンやHID製品開発と同様に、よりよい形を目指すべく、モデルチェンジを繰り返してきた国産メーカーの老舗、IPF。運転席からの操作により、2色に色味をリモート切り替えできるようにしたデュアルカラーフォグのリリース等、時折あっと驚く話題を提供しつつも、その開発姿勢はユーザーニースに的確に応える実直なものだ。

2022年の最新モデルもまさにその延長線上にある。目指したのは、ムラなくワイドに路面を照射するヘッドライト。重視したのは、クッキリと入るカットオフラインで、明るさを追い求めるのはもちろんのこと、そのなかでもさらに上質な光線を目指した格好だ。結果的に、対向車にとって眩しさを与えてしまう心配も減る。

すでにかなりのレベルに達していた既存モデルと比べても、その差はハッキリと窺える。どうしても生じてしまう多少のムラに改善の余地を感じていたこともあったのだろう。既存品ではチップ型LEDを採用していたのに対し、最新モデルではこの点をクリアすべく、フィラメント形状に継ぎ目をなくしている。これは、チップメーカーと共同で開発したオリジナル品。色味や明るさもより高度なレベルを目指した結果でもある。

ドライバーユニットも内蔵されるオールインワンタイプであり、かつコンパクト化も達成しているほか、チップの形状を純正のハロゲンフィラメント同様となる細型としている点にも注目したい。これにより、ハロゲンからコンバージョンする際もカットオフラインは同様となり、違和感なく継続して使うことができる。交換作業も実にスマート。まさに入れ替えるだけで済むという容易さも魅力のひとつとなる。

信頼の証として製品に添えられるのは、3年6万kmの長大な保証。ハイブリッドやアイドリングストップ車に対応することも確認できており、導入の間口も広い。

2022年・LEDバルブ最前線[上質コンバージョン 編]

旧型品であるFシリーズ(左)と新製品Gシリーズ(右)による各LEDチップに注目。後者のほうがよりフラットな形状となっている。ムラを抑える主たる要因でもある。
リフレクター内でも、グレーメタリックのバルブ筐体が存在感を主張する。装着後、自己満足に浸れる見栄えでもある。

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