GMがEV工場に7億6千万ドル(≒1,090億円)を投資。傘下のトレド・システムズがEV駆動ユニットの生産能力を増強。

ゼネラルモーターズが、アメリカオハイオ州トレドの推進系製造施設に7億6千万ドルを投資し、EV駆動ユニット生産を増強させる意思を示した。トレド・プロパルジョン・システムズは、GMが米国で初めてEV関連の生産に転換した推進系製造施設として、同工場で製造されたドライブユニットは、主にシボレー・シルバラードEV、GMC・シエラEV、GMC・ハマーEVに使用される予定。

オハイオ州トレドの推進系製造施設に7億6000万ドル(≒1,090億円)を投資し、EVトラック向け駆動ユニットの生産体制を構築

ゼネラルモーターズ(GM)は、24日にオハイオ州トレドの推進系製造施設に7億6000万ドル(≒1,090億円)を投資し、シボレー・シルバラードEV、GMCシエラEV、GMCハマーEVなど、将来のウルティウムベースのバッテリー電気トラックに搭載する駆動ユニットの生産体制を構築することを発表した。トレド・プロパルジョン・システムズは、GMにとって米国初のパワートレインおよび推進関連の製造施設となり、EV関連の生産用に生まれ変わる。

この投資は、GMが雇用機会を創出し従業員をEVへの変革に参加させるという意図を示す一面を持ち合わせている。24日の発表により、GMは2011年以来、トレドに19億ドル以上を投資していることになる。トレド・プロパルジョン・システムズの改修工事は、今月から開始される予定。

シボレー・シルバラードEV

この工場が改修されると、バッテリーパックからの電力を車輪の機械的な動きに変換するGMのEVドライブユニット・ファミリーが生産されることになる。GMのEVドライブ・ユニットは、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動の組み合わせに対応し、高性能でオフロード性能も備えている。トレド推進システム・チームは、GMのEV移行期間中、世界クラスのトランスミッション製品の製造を継続すると同時に、ドライブ・ユニットの製造も行う予定。

GMC・ハマーEV

1956年にGMに買収されたトレド・プロパルジョン・システムズは、現在、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの各種製品に使用されているGMの6速、8速、10速後輪駆動および9速前輪駆動トランスミッションを製造している。同工場は現在、約1,500人の従業員を擁している。

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