アメリカならでは魔改造!あの高級セダンがアゲ系カスタムに!タコマ、エスティマ、レクサスLS…【トヨタフェスト2022】その3

カリフォルニア州ロングビーチで開催されたカーイベント「オール・トヨタフェスト2022」には、新旧さまざまなトヨタ車が集結。なかには日本のイベントでもお目にかかれないような激レア車も登場!第3回目は「アゲ系カスタム」編をお届けします。
TEXT:小林秀雄(KOBAYASHI Hideo) PHOTO:平野 陽(HIRANO Akio)

2017年式「タコマ」極地野営を想定したオーバーランド仕様は、もはや基地です

アメリカをはじめ世界中で大流行している「オーバーランド」を具現化したカスタマイズカーは、トヨタフェストでも一大勢力へと拡大中。ジャングルや荒野など、普通は人が寄りつかない未開の地にクルマで分け入り、さらにはその場で野営を楽しんだ後、ちゃんと生きて帰ってくる。オーバーランドの世界観や醍醐味を表現するとそんな感じになると思うが、トヨタはランドクルーザーやハイラックスなど、それに適したベース車両を世界一作っているメーカーなので、当然の成り行きとも言えるだろう。

タコマは米国の中型ピックアップトラックのカテゴリーで16年連続トップの販売実績を誇る大人気車種。
最初から屋根のあるクルマにしたらいいと思うが、それは野暮な考えなのだろう。。

特にアメリカで人気の高いベース車がこちらのタコマ。ルーフトップテントやサイドオーニング、ポーターブルバッテリーを充電するためのソーラーパネルなど、どんな環境下でも快適に生き延びるためのギアを完備。昼夜問わずに道なき道を走るため、LEDの追加ランプもマストアイテムだ。

1990年式「レクサスLS」往年の高級セダンがTRDラリー仕様に!?

あまりに自然な仕上がりのため、ついついトヨタにこんなトラックあったっけ?と受け入れてしまいそうになったが、よくよく見ればなんとこちらは日本で初代セルシオとして発売されたレクサスLSのリフトアップ・コンバージョンではありませんか。トヨタが誇る高級サルーンが、TRDのラリー車を再現したカラーリングのアゲ系カスタムに大変身しとります。

レクサスLSが魔改造により大変身。ベース車にLSを選択するセンスがアメリカっぽくて最高です。

車高を上げるために鋼管フレームでコントロールアームとショックマウントを製作し、このクルマ専用に作られたコイルオーバー(日本で言う、いわゆる車高調)も装備しているそう。トラックとしては異様にうっすいボディにオーバーフェンダーをラフに取り付け、それでも収まりきらない外径31インチ(約787.4mm)のBFグッドリッチ製オールテレーンタイヤも装着。しかもオーナーさんはナターシャ・アダムスさんというお若い女性で、カスタマイズの作業も自分自身で行っているというから二度驚きだ。

後ろから見ると、多少レクサスLS感がある…?

1996年式「プレビア」前後バンパーをエスティマ化したJDM仕様

最後は上げ系じゃなく下げ系の初代エスティマをご紹介。なんとなく日本専売だったイメージのあるエスティマだが、天才タマゴの異名で知られる初代モデルはアメリカにも「プレビア」として正規輸入されていた。ただ、大柄なアメリカ人には室内がやや手狭ということで二代目以降は導入されず、FFベースでより大型のシエナが後継モデルとして登場している。

北米仕様(プレビア)を日本仕様(エスティマ)にできるだけ近づけたJDMカスタムな一台。

日本と同様、アメリカにも熱心なミニバン・カスタムのフリークはたくさんいて、トヨタフェストではこの個体のように車高を下げてスポーティなホイールやバケットシートを装備する例も見られる。オーナーの自慢は前後バンパーを「エスティマ化」しているところだそうで、つまり北米仕様から日本仕様のフェイスに置き換えているのが萌えポイントということ。こういったカスタマイズの手法は「Japanese Domestic Market」(ジャパニーズ・ドメスティック・マーケット)の頭文字を取って“JDM”とも表現されている。

取り外したステアリングとバケットシート、ヒョウ柄のダッシュマットというヤンチャ感がいいです。
プリウス

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小林秀雄

大正から昭和初期の文豪の如き不健康な風貌ながら、趣味は草野球とサーフィンというわかりにくい男。編集…