マツダCX-50 迫力ボディとSKYACTIV-G2.5ターボ アメリカンなSUVらしさがGood!

MAZDA CX-50
マツダのSUV、CX-50が売れ始めた。アメリカ人好みのラギッドでマッシブなデザインのCX-50は残念ながら北米専用。どんなモデルなのか、いま一度おさらいしてみよう。

ラギッドっていうのは、こういうのをいうのか!

マツダは、北米で5モデルのSUV/クロスオーバーを販売している。小さい方が順にCX-30/CX-5/CX-50/CX-9、そしてBEVのMX-30 EVである。CX-3は販売終了となり、CX-60はまだ北米デビューしていない。

アメリカで(だけでなく世界的に)もっとも売れているマツダ車はCX-5だ。CX-50はCX-5よりアウトドア指向が強いSUVとして登場した。スターティングプライスも

CX-5:26700ドル
CX-50:27550ドル

とちょっとだけCX-5より高い。生産はマツダとトヨタが合弁で立ち上げたアラバマ州ハンツビルのMTM(マツダトヨタマニュファクチャリング)で行なわれる。

2022年マツダ北米CX/MX系販売台数

2022年1月2月3月4月5月6月7月8月
CX-3018184333334345452955473360404765
CX-512604164042164516404809366541100912920
CX-505617001465156629832783
CX-925123803414831071453115719192106
MX-30 EV334610178352380

どうやら今年3月くらいからCX-50のデリバリーが始まったようで、8月は2783台売り上げている。CX-5の不動の四番バッターぶりは変わらないが、CX-50も頼りになる二番バッターという感じに成長しつつある。

このCX-50は、アメリカ人の好みに合わせて開発され、アメリカで生産される生粋のアメリカ車だ。

北米マツダの広報フォトから見てもわかるように、もう完全にアウトドア指向、オフロード指向でいわゆる街中でのカットは一枚もなし。荒野や山中をキャンピングカーを引っ張って(だからトウイングも重要な要素)走る様子がこれでもか、というくらい出てくる。

そして、どの写真もカッコいいのだ。

まず、やはりデザインがカッコイイ。「あぁラギッドっていうのは、こういうことなのね」と「ラギッド(Rugged)=無骨な、ごつごつした」の用語を再認識するデザインである。

ボディサイズは
全長×全幅×全高:4720mm×1920mm×1613mm
ホイールベース:2815mm

だ。

CX-60のボディサイズが
全長×全幅×全高:4740mm×1890mm×1685mm
ホイールベース:2870mm

だから、全幅はCX-50の方が30mmも広い。そもそもCX-60でも1890mmとかなり堂々たる体躯なのだから、CX-50のマッチョぶりがわかる。

ちなみに四番バッターのCX-5のボディサイズは
全長×全幅×全高:4575mm×1845mm×1690mm
ホイールベース:2700mm

こうしてみると、CX-5はコンパクト!

CX-50のラインアップは
SKYACTIV-G2.5(NA)
SKYACTIV-G2.5T(ターボ)

を搭載し、全車が6AT/4WDとなる。

アメリカ人はディーゼルを好まないから、SKYACTIV-Dは設定なし。CX-50はラージアーキテクチャーではないから、エンジンは横置き。だから直6エンジンもなし。

パワースペックは

自然吸気SKYACTIV-G2.5 190ps(187hp)/252Nm
ターボ過給SKYACTIV-G2.5T 260ps(256ps)/434Nm

である。SKYACTIV-G2.5Tの434Nmという大トルクは、きっとアメリカ人から好意的に受け入れられるのだろう。

NAエンジンモデルのトウイングキャパシティは2000lbs(約907kg)、ターボエンジンモデルは 3500lbs(約1588kg)

価格は

エントリーグレードの2.5Sが27550ドル(1ドル=145円換算で399万4750円)
トップグレードの2.5 TURBO PREMIUM PLUSが42300ドル(613万3550円)

となっている。MSRP(メーカー希望小売価格)で税抜きと考えればいいから、

2.5Sでもし日本で消費税込みだったら約440万円
2.5 TURBO PREMIUM PLUSが約675万円となる。
なかなかなプライスだ。

CX-60の直6ディーゼル+マイルドハイブリッドの最高グレードの価格が547万2500円だから、CX-60より高い!

それもこれも円安ドル高のなせるワザなのだが、CX-50は北米生産モデルから、もし日本に入れようと思ったら、それなり以上の価格になるわけだ。なるほど。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部