親しみやすいキュートな内外装デザインで魅了「スズキ・アルトラパン」【最新軽自動車 車種別解説】

愛らしい丸目のランプ、木目調のインパネなどこだわりのデザインで若い女性から高い評価を受ける「スズキ・アルトラパン」。前席はフカフカのベンチシート、さらに運転席にはシートヒーターが標準装備され、ほっこりリラックスした居住空間を提供している。街乗り重視のソフトなパワーと、運転席からの開けた視界。運転初心者や小柄な女性にも扱いやすいキュートでフレンドリーなクルマだ。
REPORT:岡島裕二(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:宮門秀行 MODEL:菅原樹里亜

お洒落な加飾で落ち着く室内 軽快な走りは乗り心地も良好

ラパンは主に若い女性をターゲットにしたセダンタイプの軽自動車。愛くるしい丸目のランプを前後に採用した親しみやすいスタイリングが、女性に高い評価を受けている。

エクステリア

撮影車はメッキフロントグリルや紺色とホワイトルーフといった専用装備が与えられた特別仕様車「MODE 」。カタログモデルの最上級グレードはアルミホイールを標準装備する。最小回転半径は4.4m。

インテリアもインパネをカフェのカウンターのように木目調パネルで仕上げるなど、お洒落にまとめ上げた。ほかにもメーターやランプの内部などにラパンの車名の由来でもあるウサギのマークをあしらうなど、女性の心をつかむ工夫が盛り込まれている。

インストルメントパネル

メーター内の液晶ディスプレイでは、ウサギのキャラクターが動くオープニングアニメなどが楽しめる。ノーズ視認性も上々。取り回しやすいコックピットだ。ヘリンボーンウッド調の加飾パネルは、特別仕様車の専用装備。

フロントシートもカフェのソファのようなフカフカのベンチシートを採用。ホールド性はイマイチだが座り心地は良く、くつろげる車内をつくり上げた。後席はハイトワゴンほどの広さはないが、頭上や足元は意外に広く、後席も居心地は良い。

居住性

エンジンは自然吸気のみだが車両重量が軽いため力不足を感じることはない。市街地走行では排気音が抑えられているから静粛性も高い。サスペンションは街なかを重視したソフトな設定のため乗り心地は良好。 ステアリングの応答性もマイルドな のでリラックスして運転ができる反面、山道ではクルマの動きに一体感がなく、車体のブレが大きく感じる。

うれしい装備

助手席側にふたつの引き出しがある のがかわいい。大きめの引き出しは ティッシュボックスにちょうど良い。
月間登録台数   1816台(21年8月〜22年1月平均値)
現行型発表    15年6月(一部仕様変更 20年10月)
WLTCモード燃費  25.2km/l ※FF車

ラゲッジルーム

運転席からの視界が開けており、斜め前方の死角も少ないので運転に不慣れな初心者でも楽に取り回すことができる。最小回転半径も4.4mと小さいから、最も運転がしやすい軽自動車と言えるだろう。扱いやすく、愛着の湧くキュートな軽自動車に乗りたい人には最適だ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

▶︎ http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部