あの伝説的スーパーカーを現代に蘇らせた限定車も『トミカ』にあります!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4 (希望小売価格550円・税込)

ランボルギーニ カウンタック LPI800-4はイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニが2021年に発表した限定販売の、いわゆる“スーパーカー”と呼ばれる高級スポーツカーです。1971年にデビューした“元祖”カウンタックのデビュー50周年を記念して、ランボルギーニ社のレジェンドの原点となったデザインを讃えるべく、ハイブリッドのリミテッドシリーズとして限定で112台が製造販売される、過去にインスパイアされ、未来を紡ぐモデルです。

ランボルギーニ カウンタック LPI800-4実車フロントビュー
ランボルギーニ カウンタック LPI800-4実車リヤビュー

1971年にデビューした“元祖”カウンタックは世界的に衝撃を与え、日本では1970年代後半に巻き起こった“スーパーカー・ブーム”で広く知られるようになりました。その完璧なプロポーション、未来志向のスタイル、大胆なシルエットに秘められた“ディスラプティブ(破壊的)”コンセプトは、何世代にもわたってスーパースポーツカーにインスピレーションを与えてきていますが、そのコンセプトはカウンタック LPI800-4にも継承されて生き続けています。

ピュアなボディライン、V12縦置きミッドシップエンジン、アイコニックなシザー・ドアが、新デザインでさらにシャープなフォルムへと生まれ変わり、未来を見据えながらもひと目でカウンタックだと分かるデザインになっています。基本的には現代のランボルギーニの代表的なスーパーカーであり、『トミカ』にもなっているアヴェンタドールをベースとして、かつての“元祖”カウンタックに備えられていた数々のデザイン的な特徴をアレンジして加えていく形で、その特徴的なデザインを現代に蘇らせています。

シンプルにして未来的なインパネまわり。
未来志向でありながらもイタリア職人の伝統が息づくインテリア。

低くて四角い車室のインテリアは未来的な外観デザインと調和した、まるで未来の車に乗っているかのように感じる斬新なものとなっています。しかし未来的でありながらも、イタリア伝統の職人技から生み出されるラグジュアリーが融合されたものとなっています。

カウンタック LPI800-4は前後をマルチチューブラーフレーム、キャビン部分をモノコック構造としたカーボンファイバー製セミモノコックを採用。サスペンションはプッシュロッド式、パワートレインに組み合わされるトランスミッションは7速の自動変速式マニュアルトランスミッションで、“元祖”カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴなどと同様に、車両前方にトランスミッションを置き、プロペラシャフトを介して車両後方に備わるデフにトルクを流す特殊な搭載方法がとられている点までは、ベースとしたアヴェンタドールと同様です。しかし、パワートレインがハイブリッドである点が異なっています。

V12エンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド・システム。最高速度350km/h以上を叩き出す。

カウンタックLPI800-4のパワートレインは、2019年に発表された限定車のシアンFKP37やシアン・ロードスターと同じハイブリッド方式で、スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサー)と電気モーターで構成される革新的で軽量なハイブリッド・システム。重量はわずか34kgです。スーパーキャパシタが蓄えられるエネルギー量は、一般的なハイブリッド車に使われるリチウムイオン電池の10倍にも上り、システム最高出力は599kW(814 hp)、最高速度は350 km/h以上に達します。

カウンタックLPI800-4は4輪駆動で4輪操舵システムも備える。ただ速いだけではなく、テクニカルなコースも俊敏に走り抜けることができる。

また、カウンタックLPI800-4は4輪駆動ですが、そのシステムは特にリヤホイール・ステアリングと連動して動作するように最適化されています。さらに、前後の車軸間のトルク配分は、選択されたドライビングモードや路面状況に応じてダイナミックに変化します。さらにカウンタックLPI800-4には後輪も操舵する4輪操舵システムも備えられています。車両の速度とドライバーが選択したドライビングモードに従って、低速域では俊敏性を向上させ、高速域では車両のコントロール性と安定性を高めるよう働くランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング・システム(LDS)と2基の電気機械式アクチュエーターにより後輪を制御するランボルギーニ・リヤホイール・ステアリング・システム(LRS)のコンビネーションにより、最高レベルの運動性能を実現します。

フロントのプッシュロッド式サスペンションとリヤの磁気レオロジー・サスペンションは、路面状況や選択したドライビングモードに応じてサスペンションの挙動を変化させることができる。

これらに加え、フロントのプッシュロッド式サスペンションとリヤの磁気レオロジー・サスペンションは、路面状況や選択したドライビングモードに応じてサスペンションの挙動を変化させることができます。このシステムはLRSと連動して機能するように開発されており、あらゆるコンディションで最善のレスポンスを実現するとともに、ローリングや不要なボディの動きを補正します。

『トミカ』の『No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI800-4』は、小さなボディに実車の持つ未来的なデザインを上手く再現している1台です。この特別な限定車を『トミカ』で手に入れてみてはいかがでしょう?

■ランボルギーニ カウンタック LPI800-4 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4870×2265×1139

ホイールベース(mm):2700

トレッド(前/後・mm) :1784/1709

車両重量(kg):1595

エンジン形式:L539型 V型12気筒

排気量(cc):6498

最高出力:574kW(780ps)/8500rpm

最大トルク:720Nm(73.4kgm)/6750rpm

モーター型式:ギヤボックス一体式48V

モーター最高出力:25kW(34ps)

モーター最大トルク:35Nm(3.57kgm)

トランスミッション:7速ISR(AMT)

サスペンション(前後):ダブルウィッシュボーン

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 255/30ZR20 92Y (後)355/25ZR21 107Y

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部