軽トラ人気の立役者「ダイハツ・ハイゼットトラック」カラーも豊富でプライベートユースにもオススメ【最新軽自動車 車種別解説】

2021年末、兄弟車のモデルチェンジとともに大幅改良された「ダイハツ・ハイゼットトラック」。伝統的に堅牢な設計は変わらず、ワイドレシオのCVTの投入で、力強さと静粛性は抜きん出ている。オレンジやアイスグリーンなどポップなカラーもセレクトできるので、「軽トラをマイカーに」というのもアリだ。
REPORT:佐野弘宗(本文)/工藤貴之(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:森脇亜紗紀

CVTや電子4WDを新開発 堅牢設計やボディ色で魅力大

ダイハツの軽商用車といえば2021年末、ハイゼットカーゴ/アトレーが実に16年半ぶりに刷新された。

エクステリア

「ハイゼットジャンボ」は通常のハイゼットに対してキャビンを後方へ延長した仕様。2021年12月の変更ではフロントはガーニッシュ、リヤはライト周辺を新デザインとした。最小回転半径は3.6m。

ハイゼットトラックもメカに共通部分が少なくないが、プラットフォームは別設計。実際、現行ハイゼットトラックは発売から7年半しか(?)経過しておらず、まだまだ現役だ。しかし、今回はトラックにも合わせて大幅改良が加えられた。同じ新開発CVTや電子制御4WDが搭載されたほか、先進安全のスマートアシストも最新バージョンにアップデー ト。さらに内外装デザインも共通イメージに仕立て直されたのだ。

インストルメントパネル

シンプルで直線的なデザインでスッキリしている。最新仕様はインパネの形状があらためられ、ナビの取り付け位置が高くなって視認性が上がったほか、メーターバイザーの上までトレーとしてより使い勝手が充実したのが進化ポイントだ。

ライバル(=スズキ・キャリイ)に対するハイゼットトラックの売りは、伝統的にサビに強い堅牢設計に豊富なバリエーション、そして高度なATといったところだ。これまでのハイゼットもATが4速であることを売り(キャリイは基本的に3速AT)としていたが、新しいハイゼットではさらにワイドレシオのCVTとなったのだ。

居住性

クラス最大1340mmの室内幅が自慢のひとつ。ジャンボは運転席スライド量こそ標準車と同一だが、 運転席と助手席のリクライニングや助手席スライドが可能となり快適性が高まる。

実際の走りでも、力強さに静粛性、そして滑らかさのすべてにおいて、CVTのメリットは大きい。また4WDも同じく新開発の電子制御式にあらためられて「4WDオート」モードが追加されたことで、使い勝手は高まった。

うれしい装備

月間登録台数   5723台(21年8月〜22年1月平均値)
現行型発表    14年9月(マイナーチェンジ 21年12月)
WLTCモード燃費  16.5 km/l ※CVT/MR車

荷台

最近は軽トラをマイカー代わりに使う人たちも確実に増えているそうだが、カラフルなボディカラーに最新メカニズムを満載したハイゼットトラックの商品力は、現時点ではキャリイより確実に優っている。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

▶︎ http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部