新型ターボエンジンでトルクアップ!米国トヨタ発表の新型ハイランダー!コンピュータ統制されたトルクベクタリング機能も充実

米国トヨタより、2023年型となる新型SUV「ハイランダー」が発表された。新型4気筒ターボエンジン搭載によりトルクが420Nmまで向上。全グレードにFWD、AWDモデルがラインナップされ、コンピュータ管理された駆動システムにより、パワフルな悪路走行性能を発揮する。また、居住性に優れたインテリアにより長距離性も考慮したドライブが見込める期待が寄せられている一台だ。

トヨタの米国部門は、新型ターボエンジンを搭載した2023年型ハイランダーを発表した。トルクアップした高効率ターボエンジンを搭載したコンパクトパッケージ、AWDモデルのラインナップ、マルチメディアシステムの充実など、ハイランダーを次に乗るクルマに選んでもらえるようなコンテンツをいくつも搭載している。

2023年モデルの新型ハイランダーには、より高トルク・高効率を突き詰めた新型ターボエンジンが搭載されている。バランスシャフトを採用した2.4リッター4気筒ターボエンジンは、最高出力265ps、最大トルク420Nmを発揮し、従来の3.5リッターV6エンジンの356Nmから実に17%の大幅なトルクアップを果たしている。この新エンジンは全グレードに搭載され、従来のV6エンジンと比べて、排ガス中の有害物質を50%以上削減し、環境の配慮も徹底している。

効率性を追求した駆動システム管理

新型ハイランダーの駆動システムは、各グレードでFWDとAWDを選択することができる。ハイランダー「XSE」、「リミテッド」、「プラチナム」グレードでは、ドライブモードセレクトに加え、ダイナミックトルクベクタリングシステムが搭載され、よりパフォーマンス志向にステップアップしている。このシステムは、前輪・後輪のトルク配分を制御するだけでなく、特殊なカップリングを使用して左右後輪のトルク配分を積極的に管理する先進のシステムである。その機能は車輪スリップ制御に留まらず、EPS(電動パワステ)、スロットル制御、ミッションシフト制御、駆動トルク配分など、走行に直結する配分変化をすべてシステム管理し、常に最適なハンドリングを実現している。

また、ガソリンエンジンAWDモデルの制御をさらに高精度化させるために、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)システムも搭載。高速道路の定常走行などAWDが不要な場面では、リア・ドライブライン・ディスコネクトシステムが自動で後輪の駆動を切り離し、プロペラシャフト回転を止めて、燃費低減に貢献する。路面状況に応じてAWDが必要な場面ではシームレスに統合し、パワフルな悪路走行性能を発揮する。

また、コンソールからドライブモードを選択することができるが、これがまた豊富だ。ビーチでの走行に適した「マット&サンド」モードに、トレイルでのAWDトラクションを最適化する「ロック&ダート」モードなど、他のクルマにはないドライブモードを数多く搭載している。

多彩な室内空間

前席は、全グレードで豪華な快適性を重視し、ドアトリムからインストルメントパネルに至るまでステッチ装飾が施され、視覚的なゴージャスさを演出。クライメートシステムの操作系スイッチは、インフォディスプレイユニットと一体化されたなかなかユニークな機構だ。センターコンソールには、シフトノブ脇にカップホルダーが2つ、USB-Cポートが2つ、12ボルト電源が用意されている。

搭載されたインフォディスプレイは8インチサイズ、上位グレードでは12.3インチサイズを採用。音声指示とタッチ操作により、直感的に幅広いコネクテッドサービスと機能性を使用することができるようになっている。新しいトヨタオーディオシステムは、デュアルBluetooth電話接続に対応し、Apple CarPlay/Android Autoにも対応。さらに、最大5台のデバイスに接続可能なWi-Fiホットスポットを搭載している。

ハイランダー「L」、「LE」は、2列目ベンチシートを備えた8人乗り、「XLE」、「リミテッド」は2列目キャプテンチェアを備えた7人乗りがラインナップされる。大型のリアドアから簡単に乗り降りできるほか、優秀なシートフォールディング機能により3列目へのアクセスも楽々。3列シート全てに3ゾーンクライメートシステムが標準搭載されており、広い室内でも十分なエアコン機能を備えている。

ラゲッジスペース容量は、3列シート全てを使用した状態で453L。3列目60/40分割シートを倒すと1,370L、2列目まで倒すと実に2,387Lもの荷室容量を確保することができる。多目的な荷室はスペースを最大限まで利用できるよう、サイド面にポケット収納を充実させている。

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