新型BMW M2登場!460psの直6ターボ+“ドリフトモード”を備えた激アツな一台

BMW M2は、純粋なドライビングの楽しさを追求したM社のシグネチャー・パフォーマンスモデルだ。460PSの直列6気筒エンジン、オプションの6速マニュアル、後輪駆動を採用し、強烈なパフォーマンスを発揮するコンパクトスポーツカーだ。ドライビングモードには、ドリフトモードも内蔵! とことんパフォーマンスに特化したコンパクトスポーツクーペの登場である。

コンパクトボディながらマッスルな出立ち

新型BMW M2のアスレチックな外観は、コンパクトボディとMデザインの強烈なディテールによって成り立っている。ホイールベースはBMW M4クーペより110mm、ボディ全長は214mm短くなっている。全幅は新型BMW 2シリーズクーペから大幅にサイズアップされており、スポーツモデルならではのローワイドスタイルを完成させている。洗練されたボディスタイルは、50:50の重量配分を達成し、俊敏性、正確なハンドリングを実現している。

水平基調のインナーバーを備えたキドニーグリルは角型シェイプかつフレームレス化され、Mモデル固有のキャラクターを演出。冷却空気供給とエアロダイナミクスのバランスに基づいて設計されているため、パフォーマンス面にも抜かりが無いデザイン。フロントフェイスは直線ラインを多用しており、これによってオリジナリティのある筋肉質な顔つきを際立たせている。フロントフェンダーは張り出した大型サイズ、サイドスカートも顕著にフレアし、一目見ただけでフットワークの軽さを感じさせている。ホイールは、フロント19インチ、リア20インチの軽量金製ホイールを装備している。

リアエンドの顔つきは、細目のテールライトに縦型リフレクターによって鋭く個性的に仕上げられている。それでいて、リア・ディフューザー、4本出しエキゾーストパイプなどパフォーマンス装備も充実させている。新型M2のエクステリアカラーは、モデル専用のザントフォールト・ブルー・ソリッドとトロント・レッド・メタリックを含む5種類から選択することができる。また、オプションで用意されているMカーボンルーフを選択すると車両重量を6kg軽量化することもできる。

瞬発力と回転数を誇る高回転型直列6気筒エンジン

コンパクトな高性能モデルのために開発された直列6気筒エンジンは、Mツインパワーターボ技術と高回転設計により、Mモデルに相応しいパフォーマンス特性を際立たせている。鋭いレスポンス、健全な回転数への欲求、エンジン回転域の最高値までのリニアな出力特性により、スリリングな走りを実現している。

搭載されているエンジンは最高出力460PSを誇り、先代ユニットから90PSも向上されている。最大トルクは550Nm/2,650~5,870rpmを発揮し、強力な加速性能を発揮する。新型エンジンは7,200rpmでレブリミットを迎え、電動フラップ付きのM専用エグゾースト・システムによって情緒豊かなサウンドを奏でる。

新型M2の気品あるダイナミクスに貢献するもうひとつの要素が、リヤ・アクスルのアクティブMディファレンシャルだ。このディファレンシャルは、必要に応じて最大100%のロック効果をシームレスに発生、左右のリアホイールの密着度が異なる路面でもトラクションを最適化し、コーナー立ち上がりの急加速にも強烈なパワー伝達に貢献する。

大型ディスプレイ搭載の先進スポーツコックピット

新型BMW M2のコックピットは、ドライバーの主体性を重視したインテリアスタイルに仕上げられている。ダッシュボードの大型カーブドディスプレイは、12.3インチのドライバーディスプレイと14.9インチのインフォディスプレイが融合されており、先進的なコックピット視界を際立たせている。デバイスに内蔵されているインテリジェント・アシスタントは、遅延の少ないタッチコントロールと自然言語による対話アプローチによって、快適なドライビングをサポート。また、パーソナルeSIM、Apple CarPlay/Android Autoなどのコネクテッドサービスも充実している。

標準装備のMドライブ・プロフェッショナルは、新型M2に搭載されたドライビングモード機能だ。ここから、Mトラクションコントロールのほかに、Mドリフトアナライザー、Mラプティマーを選択しパフォーマンスに特化したドライビングをすることもできる。安全装備も抜かりはなく、フロント衝突警告、速度制限表示、車線逸脱警告、パークディスタンス・コントロールがすべて標準装備されている。

新型BMW M2は2023年4月からの発売開始を予定している。生産は、新型2シリーズクーペとともに、メキシコのBMWグループのサン・ルイス。ポトシ工場で生産される予定となっている。

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