太型ペットボトルもがっちりホールド

かつてカップホルダーと呼ばれていたものが、いつの間にかドリンクホルダーと総称されるようになったように、車内に持ち込むドリンクの形態は年を経るごとにさまざまとなっている。
缶コーヒーのようなショート形状から大容量の太缶まで、缶ひとつとっても形はさまざまでもあるし、ドライブスルーとコンビニコーヒーが日常に浸透した今、カップそのものも形状からサイズまで多岐に渡る。
そんなさなか、より重用された後付けのドリンクホルダーがある。それがカーメイトのクワトロシリーズだ。従来形状では支持しづらかったカフェカップも、点で支える独自機構により安定して保持できるため、2014年の発売以来、100万個の出荷を数える大ヒット商品となった。
待望のモデルチェンジは実に8年越しとなる。とりわけ注目すべきはやはりその機能面だ。缶、カップと並ぶもうひとつのドリンク形状・ペットボトルも、近年では大型化が進み、φ74mmという極太サイズが流通しており、リニューアル品ではこのサイズをも対応できるようになった。もちろん、独自の4点支持機構はそのままであるため、安定保持のフィット感は維持しつつも、出し入れはスムーズ。走行振動にも強い。

見た目にも、複雑な立体形状はその素材感とあいまってじつにレーシーに変貌している。初代モデルのイメージをも踏襲しつつ、そのフォルムは近未来的。ゴテゴテ感を嫌ったスマートな形状は部分的に肉抜きも施され、エアコンルーバー前に配置してもある程度の風抜けを期待できる。となれば、冷温問わず、飲み物の保温に効果的でもあるし、カンジンの車内空調を損なう心配も少ない。
今や純正状態でもドリンクホルダーが備わるのが当たり前ながら、じつユーザーの嗜好にあわせた気遣いや配慮は用品メーカーが持つ強みでもある。その名が表す通り、人気のゆえんとなった4点(クワトロ)支持の強みはそのままに、時代に合わせて正常進化した好事例とも言えそうだ。