TOYOTA GAZOO Racing（TGR）は、世界中で通算100回を超える表彰を得たレース専用車「GR Supra GT4」の性能をさらに向上させた「GR Supra GT4 EVO」を10月28日より発売したことを発表した。同モデルは、オリジナルのGTカーの性能を踏襲して走行中のフィードバックをより強化。ブレーキ性能、ハンドリング、エンジン性能を向上させ、より俊敏なレースカーに仕上げられている。
GT4シリーズ戦においても強豪車の「GR Supra GT4」であるが、カスタムモータースポーツでも人気を博している。TGRは実線レースにおける顧客からの直の声を踏襲して開発に取り組み、2023年シーズンから、より強くなった「GR Supra GT4」を導入する。発売以来、TGRのエンジニアは世界中のレース現場へ赴いてカスタマーサポートを行い、レーシングチームやドライバーから直接、現場でしか得られないフィードバックを受け、カスタムセッティングに活かしている。
「GR Supra GT4 EVO」は、現場からのフィードバックと詳細な評価結果に基づき、ブレーキ、ハンドリング、エンジンの3ポイントに重視して開発されている。3.0リッター6気筒ターボエンジンは冷却効率を向上させたことで、出力向上とエンジン回転数に応じたスムーズなトルク発生カーブを実現。サーキット走行時にも、より正確でリニアな車両応答が実現されている。また、ブレーキ部品の改良と、ABSセッティングの変更、KW社の最新技術により最適化されたアブソーバーとスタビライザーバーの仕様・特性見直しにより、ハンドリングとコーナリングスピードが向上されている。
また、ドライバーから直接意見を聞いて具体的な開発目標を設定するスタイルは、レースに参戦する本格的なレーシングドライバーが求める精度で性能を引き出しやすいことに加え、世界中のGT4レースに意欲的に参戦するアマチュアドライバーにとっても運転しやすい車両に仕上げられている。
既にに「GR Supra GT4」所有しているドライバー向けには、「GR Supra GT4 EVO」の改良部品を含むアップグレードキットの提供が予定されている。「GR Supra GT4 EVO」は、欧州、米国、日本市場向けにカスタマーサポートが設置され、2023年1月、デイトナ24時間レース併催のIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジの第1戦で世界デビューする予定である。
