ボルボが新型EV「EX90」の外観デザインを一部先行公開! 11月9日に発表予定

ボルボ・カーズはこのほど、11月9日に発表する予定の新型EV「EX90」のエクステリアデザインの一部を先行公開。同時に、公式YouTubeチャンネルでは、EX90に採用された技術やデザインの一部を紹介している。

EX90の美しく滑らかなプロポーションはヨットのデザインからヒント

ボルボ・カーズはこのほど、11月9日に発表する予定の新型EV「EX90」のエクステリアデザインの一部を先行公開。同時に、公式YouTubeチャンネルでは、EX90に採用された技術やデザインの一部を紹介している。

ボルボ車は、フォルム、機能、技術革新が完璧に調和している。これは、まもなく発表される新型電気自動車「EX90」にもあてはまるという。

ボルボのスカンジナビアンデザインのアプローチは明快だ。この新しいフラッグシップSUVは、エレガントで高い効率性を追求した電気自動車のファミリーカーであり、これまでのどのボルボ車よりも高い安全基準を持つという目的を果たすためにデザインされている。

ボルボの社内デザイナーや、何世代にもわたるスカンジナビアのデザイナー達が何度も証明してきたように、実用性と安全性は美しさと引き換えに手に入れる必要はないと同社は考える。最も顕著な例のひとつが、ボルボEX90に標準装備されている「LiDAR(ライダー)」をどのようにデザイン的に統合したかということ。LiDARはパルスレーザーで精密に距離を測るリモートセンシングシステムで、例えば250m先の歩行者まで検知することができる。運転者の監視なしの自動運転の導入に向けて、LiDARは安全性の要のひとつだ。

エクステリアデザイン担当責任者のT・ジョン・メイヤー氏はこのように述べている。
「LiDARを見栄えよく、かつ安全性能を最大限発揮する形で組み込むことは、デザイン上のチャレンジでした。LiDARはクルマの目であり、グリル周辺に設置することもできますが、それは膝の上に目を置くのと同じことで、できるだけ頭の上に設置し、できるだけ多くのものを見ることができるようにする方がはるかに理にかなっているのです。そのため、エンジニアと一緒に、ルーフラインに統合してその効果を最大化することにしたのです」

ボルボのデザイナーは、ボルボEX90の走行距離を最適化するために、空気抵抗と風圧抵抗の低減に重点を置いてデザインした。流線型で丸みを帯びたフロントは、平らなガラス面やドアハンドルなどの要素と相まって、リヤに向かって途切れることなく空気が流れるように配慮されている。これらは、クルマの空気力学的効率を示す、いわゆる抗力係数に影響を与えるもの。これにより、EX90は0.29という抗力係数を達成。これは、7人乗りの大型SUVとしては非常に競争力のある数値だと考えられる。

メイヤー氏は、「ボルボEX90の美しく滑らかなプロポーションは、ヨットのデザインからヒントを得ています。正面から見ると、誇らしげで自信に満ちています。海の波を切り裂くヨットの力強さをイメージしています。同時に全体的に丸みを帯びているため、車内の空気の流れがより効率的になります」と述べている。

ボルボEX90のデザインの多くは、彼らのルーツであるスカンジナビアからインスピレーションを得ている。スカンジナビアの夏は明るく長いが、季節の変わり目には暗く陰鬱な冬がやってくる。そのため、パノラマルーフを採用し、キャビンには多くのガラスを使用して、できるだけ多くの光を取り込むようにしたという。

メイヤー氏はこのように説明している。
「EX90の車内のイルミネーションにかなり力を入れており、車内は暖かみがあり、車外はややクールな印象になるようにしています。それは、スカンジナビアの人たちのイメージにもつながっています。穏やかで控えめな自信に満ちていて、最初は冷たく見えるかもしれませんが、一度知り合うと、とても温かい人たちだということに気づくのです。その自信こそが、私たちがクルマの表現で伝えようとしていることなのです」

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