あのプレミアムスポーツカーの“最強”バージョンも『トミカ』にあります!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.84 レクサス RC F パフォーマンスパッケージ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.84 レクサス RC F パフォーマンスパッケージ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

レクサスはトヨタの展開する高級車ブランド。そのレクサスから販売されている高級スポーツクーペがレクサスRCです。RCはレクサスの“エモーショナルな走り”のイメージをけん引するモデルとして、スポーツクーペならではの高い走行性能やスポーティな内外装デザインを実現しています。

レクサスRC F 実車フロントビュー(北米仕様・2019年モデル)(『トミカ』のモデル車規格とは異なります)
レクサスRC F 実車リヤビュー(北米仕様・2019年モデル)(『トミカ』のモデル車規格とは異なります)

デザインはスポーティでダイナミックなサイドシルエットや、踏ん張り感を強調したホイールフレアなど、低く構えたワイドスタンスを生かした、躍動的なものとし、レクサスのデザインの象徴とも言える『スピンドルグリル』を採用。インテリアは水平基調のインストルメントパネルを採用し、運転席まわりを操作のしやすさに配慮したレイアウトとするなど、スポーティでエレガントなデザインを実現しています。またコクピットは表皮一体発泡工法により高いホールド性を実現するシートなどにより、スポーツ走行時でもドライバーの確実な運転操作を可能とする機能的なものとしています。

プラットフォームは大径タイヤの装着を可能としつつ短いホイールベースを実現。スポーツクーペらしいデザインと軽快な運動性能を実現したパッケージとなっています。さらにレーザースクリューウェルディングや構造用接着剤などの最新の生産技術や、スポット溶接打点の追加、高剛性ロッカーパネルを採用した軽量・高剛性ボディにより、高い操縦安定性を実現したものとなっています。

プレミアムクーペのレクサスRCをベースに仕立てられたプレミアムスポーツカーがRC Fで、RC Fの中でもさらなる「走り」を追求したモデルが『RC F パフォーマンスパッケージ』だ。

このレクサスRCをベースに高出力エンジンやトランスミッション、サスペンション、空力パーツなど、数多くの専用装備や技術を採用し、プレミアムスポーツカーに仕立てられたものがレクサスRC Fです。

RC Fは、コーナリング時に後輪の駆動力を最適に制御し、理想的な車両挙動を実現する新開発の車両制御機構『TVD(Torque Vectoring Differential)』をFR車として世界初採用。「STANDARD」、「SLALOM」、「CIRCUIT」の3モードを設定し、一般道からサーキットまで、幅広い走行シーンで意のままにクルマを操ることを可能としています。また、ドライブモードセレクトのモードに連動して通常走行でスムーズな走りと高い予防安全性を確保する「NORMAL」モードと、サーキット走行に最適なVSC / TRC制御を行なう「SPORT」モードが設定された、車両挙動の統合制御システム『スポーツモード付きVDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)』は、一般道でもサーキットでも、状況に合わせた走りを安心して楽しむことができます。さらに、サーキット走行でのスキルアップなど、走ることの楽しさをより追求した「EXPERT」モードも設定。基本的にVDIM制御OFF状態としながら、万一の際には車両挙動の乱れを緩和する制御が働きます。

RC Fには直噴機構『D-4S』を搭載し、圧倒的な動力性能と燃費・環境性能を両立した2UR-GSE型、V型8気筒5.0ℓエンジンが搭載されている。またトランスミッションは8速AT。

エンジンには、直噴機構『D-4S』を搭載したV型8気筒5.0ℓエンジンを採用。この2UR-GSE型エンジンは、チタンバルブ、鍛造コンロッドのほか、シリンダーヘッドなどの新設計部品が採用され、排気系も改良されて出力が大幅に向上した特別仕様です。圧倒的な動力性能を確保しながら、自然吸気エンジンならではのリニア感やレスポンスの良さを実現するとともに、定常走行域ではアトキンソン化により燃費・環境性能も向上しています。

トランスミッションには新開発の8速オートマチックトランスミッション(AT)、『8-Speed SPDS』を採用。多段ATならではの滑らかな加速と、任意のギヤを選択できる「Mポジション」でのダイレクトな操作感を両立しています。Mポジションを選択すると最短0.1秒で変速、MT車のように本格的なスポーツドライビングを楽しむことができます。また、「Dポジション」でもパドルシフト操作が可能で、ドライビングの楽しさがより広がります。さらに「SPORT S+」モードには、Dレンジのままでもサーキットを楽しく走行できるようなシフトスケジュール制御が設定されています。

操作性の良さにこだわったレイアウトの運転席まわり、専用メーターや専用ステアリングなど、RC Fのインテリアの美点は『パフォーマンスパッケージ』にも踏襲される。

RC Fの外形デザインはベースとなったRCを継承していますが、エンジンフード上のエアアウトレットや、速度に応じて制御されるアクティブリヤウイングなど、空力性能にも配慮したものとなっています。また『スピンドルグリル』も、グリル内部のメッシュパターンが下部に向かうにつれ、“F”字型を形成する独自のデザインとされ、個性が強調されています。さらにインテリアでは、運転席まわりを操作のしやすさに配慮したレイアウトとしたほか、専用グリップ断面のステアリングホイールやシフトノブといった運転操作に関わる部位にアクセントステッチを加えるなど、“F”ならではの個性を際立たせるデザインとされ、航空機のグラスコックピットをモチーフに、スポーツ走行をサポートする様々な情報をインストルメントパネル内に表示する専用メーターが新たに採用されています。

このRC Fの中でも、さらに「走り」の性能を引き上げている仕様が、2019年に設定された『パフォーマンスパッケージ』です。

『パフォーマンスパッケージ』の早朝とも言えるのが固定式のカーボンリヤウィング。

『パフォーマンスパッケージ』はCFRPを用いたカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ、マットブラック塗装の軽量鍛造アルミホイールが標準装備されているほか、チタンマフラーを装着。さらに、専用装備としてカーボンパーテンションブレース、カーボンセラミックブレーキ、固定式のカーボンリヤウィングも採用されて約70kg軽量化されるとともに、ディスクローターはリヤもフロントと同径の380mmとされ、ブレーキキャリパーも専用仕様となっています。

『トミカ』の『No.84 レクサス RC F パフォーマンスパッケージ』は、現状では最強仕様のレクサスRC Fをモデル化しています。RC Fの特徴でもあるエンジンフード上のエアアウトレットをはじめ、『パフォーマンスパッケージ』の特徴である固定式カーボンリヤウィングなどを上手く再現していると言えるでしょう。この“最強”のレクサスRC Fをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

■レクサス RC F パフォーマンスパッケージ 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4710×1845×1390

ホイールベース(mm):2730

トレッド(前/後・mm) :1555/1560

車両重量(kg):1720

エンジン形式:2UR-GSE型 V型8気筒DOHC筒内直噴+ポート燃料噴射装置(D-4S)

排気量(cc):4968

最高出力:354kW(481ps)/7100rpm

最大トルク:535Nm(54.6kgm)/4800rpm

トランスミッション:8速AT

サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前)255/35ZR19(92Y) / (後)275/35ZR19(96Y)

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