岩場などの荒れた路面における走破性能を追求し、耐久性と耐摩耗性の向上、環境負荷の低減を図った「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2023用スペック)」を供給。TLCの市販車部門10連覇達成向けてサポート
トーヨータイヤはこのほど、トヨタ車体が運営するラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」の車両「トヨタ・ランドクルーザー」に、ピックアップトラック/SUV用オフロード向けタイヤ「オープンカントリーM/T-R」を供給し、ダカールラリー2023での挑戦をサポートすると発表した。
ダカールラリーは、1979年から開催されているクロスカントリーラリー(オフロード耐久ラリー)競技。寒冷な山岳地帯から灼熱の砂漠まで、さまざまに変化する環境のなかで正確なコース取りを行ない、2週間かけて走り続けることから、世界で最も過酷なモータースポーツ競技のひとつとして知られている。
12月31日から始まるダカールラリー2023は、サウジアラビアを西岸部から東岸部へ横断するルートで開催。ルート上に設けられたスペシャルステージ(競技区間)計15カ所(プロローグステージを含む)の約5000kmと、その間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)を走破し、累積走行タイムを競う。

トーヨータイヤが2021年からタイヤサポートしているTLCは、トヨタグループのトヨタ車体が開発・生産するトヨタ・ランドクルーザーで、同ラリーへ参戦するために編成したラリーチーム。1995年、前身のトヨタ・チームアラコ時代にランドクルーザー(80系)でパリ・ダカールラリーに初出場して以来、T2市販車部門で同ラリーへ参戦を続け、ダカールラリー2022で同部門9連覇を達成した。

トーヨータイヤは昨年、TLCとともに培ってきたオフロードレースにおける技術と経験を生かし、ダカールラリーでの使用を想定した「オープンカントリーM/T-R」を開発した。ダカールラリー2023では、ランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」へ、岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を追求し、耐久性と耐摩耗性の向上、環境負荷の低減を図った「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2023用スペック)」を供給し、TLCの市販車部門10連覇達成に向けてサポートする。