鉛バッテリーをポータブル電源に! 新発想のアタッチメントシステム

OGC『コントロールボックス(実勢価格:3万3000円前後)』は、汎用の鉛バッテリーを活用するためのアタッチメントキット。様々な形態にて、手軽に電源を取り出すことができるようになる。
キャンプ用途に、そしてエマージェンシー用にと、ポータブル電源のニーズが増すなか、ユニークな商品も登場している。とりわけ異色なのがこの製品。バッテリーレスのシステムキットとは何ぞや!?

バッテリーの単体交換を前提にする合理的新発想

使用するバッテリーにはディープサイクルバッテリーの使用が推奨されているもののの、車載用のDC12Vバッテリーでも作動はする。

アウトドアをはじめとするレジャー用に、あるいは停電を見越したエマージェンシー用にと、ポータブル電源の需要は右肩上がりで増している。それだけ、日常生活において電気製品が必要不可欠ということでもあるだろう。充電切れはいまや死活問題。それを見越した充電池の備えは今や当たり前にもなっている。

登場直後に入手した人は、すでに買い替えの領域にも入っている。充電と放電を繰り返すことでパフォーマンスダウンが起こるのは充電池の常。数万円規模の高額品ながら、どうしたって使用期限に限りは出てしまう。

もったいないなぁと思う人もいるだろう。充電性能に陰りが見えても、大半の場合、コントロールパネルやボディそのものは健在でもあるからだ。だったら、電源部と供給操作部に分けたらどうか。交換するのは電池部分だけにすれば効率的とも言える。

ここで紹介する製品は、まさにそんな観点に基づいている。製品単体は操作パネル部分のみ。別途用意するバッテリーに添えて使う、アタッチメント式の商品構成になっている。ディープサイクルバッテリーが推奨されてるとはいえ、おなじみの鉛バッテリーを使用するのもユニーク。これであれば、リサイクル環境はすでに確立されており、消耗品であるバッテリー部分の調達コストも割安で済む。

得られる能力としては、AC100Vなら最大300Wで、瞬間最大は600Wまで許容可能。DC12Vなら120Wで、3口揃えられるUSBは最大24Wの出力まで可能。大容量・急速充電にも対応する。鉛バッテリーとはいえ、そこそこの能力と言っていいだろう。

緊急使用時のただし書きがつくとはいえ、いざとなれば車載用バッテリーでも使用はできる。製品本体となるコントロールボックス以外にも、携行能力を高める専用バッグや、あらゆる鉛バッテリーに対応する充電器などもシリーズ品として用意されており、発展利用ができる点もいい。

AC100V・DC12V・USB TYPE-A/Cまで、多彩なアウトプットを可能に!

AC、DC、USB各所タイプまで、取り出したい電源形態の選択はコントロールパネルの該当ボタンを押すだけでOK。LEDが点灯すれば供給可能となる。

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