当時欲しかったあのクルマをプレイバック! 【日産・ジューク ターボ(F15系)編】

【当時は高嶺!? いま気になる中古車の新車当時レビュー】NAとは走りが違う! 日産・ジュークターボ(2010年11月〜2014年7 月)

クルマ選びで迷うことのひとつが、新車か中古車のどちらを選ぶか。新車であれば、最新の機能を体感できるうえ、購入時にある程度自分好みにオーダーすることも可能。しかし現実的な予算を考えると厳しい場合も。一方、予算的にグッと抑えられるのが中古車だ。年式やクルマの状態によって金額は変わってくるが、新車当時買えなかった憧れのクルマが手の届く可能性もある。そこで、いま狙ってみたいクルマが登場した当時の仕様、そして試乗レポートをプレイバック。今回は日産・ジューク ターボ(F15系)。主要諸元表付き! 全長・全幅・全高、室内長、車重、最高出力や最小回転半径、乗車定員をはじめ、燃料タンク容量までわかります。

スポーティな走りが魅力のターボ4WDモデルがラインアップ

NISSAN/JUKE TURBO
日産/ジューク ターボ(F15系) 2010年11月発表

6月に登場したジュークはセールス好調。それをさらに後押しすべく追加投入されたジュークターボはスポーティな走りを旨とする楽しみなモデルだ。

内・外装はNAモデルとほぼ同一だが、2.5Lℓ並の動力性能を1.6Lで発揮する190ps/24・5㎏︲mのMR16DDT型ターボユニットにシンクロレブコントロールと6速MTモードを備えたエクストロニックCVTの組み合わせ。

専用チューンのサスペンション。そして今回の取材車でもある4WDに採用したトルクベクトル付きのオールモード4×4iと、ザッと仕様を眺めただけでもNAモデルとは大違い。

まずはインテリジェントディスプレイのドライブモード選択ボタンから「ノーマル」を選択し、ごくフツーに走り出そうと思ったが、ここはやはりCVTがステップ変速制御を行いシフトアップ感を演出してくれるという

「スポーツ」をチョイス。要はCVTでありながら多段ATのようにギア間のメリハリを入れてくれるといった制御だ。

早速、道路状況を見計らいつつドンッとアクセルを踏んでみると、これが面白い。多段ATのようなシフトアップ毎にクンッ、クンッという明確なメリハリ感に比べれば圧倒的にシームレス。いうなれば、あえてわずかばかりのラグをつくってメリハリを発生させているかのような感覚なのだが、加速中に走りのリズムを生んでくれることが通常のCVTフィールとは大きな違い。

加えてシフトダウン時に入るブリッピングコントロールのレスポンスが良く、コーナーひとつ、交差点さえも楽しく走れるし、楽しみたくなるほどだ。もちろんターボパワーによる速さは十二分。中・高速域からのもう一段の加速はシャープだし、ピックアップトルクも力強い。

このパワー&トルクに対して、足まわりはしっかりと接地性を保ち破綻を感じさせない。また、トルクベクトル付きオールモード4×4iを「4WD-V」モードにして走ると、高速コーナーでアクセルを踏み続けてもアンダーステアが顔を出すことはまずもってなく、修正舵を入れずとも走れてしまう。

「スポーツ」モードで手応えが増すパワステフィールも良好だ。反面、乗り心地は全域で少々硬めに感じられ、特に遅い入力に対してはもう少しダンパーストロークが欲しいと感じるシーンがある。それでもスポーティな走りの魅力が十分にカバーしてくれる範囲だ。

ターボモデルには本革巻きステアリングを標準装備。ジュークならではの個性的なインテリアにスポーティな演出を施した。

直噴ガソリン機構を採用した新開発MR16DDTエンジンを採用。小型高効率ターボの組み合わせでハイパフォーマンスを発揮。

FFモデル同様に、スポーティなテイストでまとめられたインテリア。室内寸法は、FFモデルと同じサイズを確保している。

バイクの計器をイメージさせるメーター&バイザー。ファインビジョンメーターの採用でデザイン性と見やすさを追求する。

パフォーマンスと燃費性能の両立させた日産独自のエクストロニックCVT-M6を採用。ドライバーの思いのままに反応する。

※記事の内容、価格、スペック等は2010年11月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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