＜ホンダ・ヴェゼル＞メーカー試乗会参加レポート！　走行性能や静粛性能の進化に驚愕！

ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」は
力強く、しかも静かで進化ぶりを感じさせた

ホンダのメーカー試乗会に参加。ヴェゼルの走りだけでなく、技術者の話も聞くことができた。

HONDA／VEZEL
ホンダ／ヴェゼル（RV系）

その走行面で最も進化を感じさせるのが、ハイブリッド車だ。

e:HEV（イーエイチイーブイ）と呼ばれるハイブリッドのパワートレーンは、通常走行時は1.5Lのアトキンソンサイクル・エンジンで発電した電力をもとにモーターを回すシステムで、バッテリー残量が多い場合にはEV走行も可能だ。

そして高速巡航時にはモーターを止めて、エンジンを直結にすることで燃費を稼いでくれる。

システム的にはフィットと共通だが、ヴェゼルではエンジンとモーターの出力を高めることで力強さが増している。

さらにバッテリー容量を拡大することでEV走行の比率を増やすことにも成功して、静粛性も向上させている。

パドルシフトを使えば、エンジンブレーキを利かせるように、回生ブレーキの減速度が調整できるのも便利だ。

1グレードだけ残された1.5Lの自然吸気ガソリンエンジン搭載車だが、エンジンは先代では直噴だったが新型ではポート噴射に変更された。

スペック的には少しパワーダウンしているが、CVTのギヤ比が最適化されているためスムーズに走ってくれる。

走行距離が伸びない人ならガソリンエンジン車を狙うのも悪くない。

4WDはすべて機械式のフルタイム方式になるので、舗装路でも安定感を高めてくれる。

新型ヴェゼルではボディやサスペンションの取付部の剛性を高めたことで、柔らかなサスペンションを採用できるようになり、乗り心地が大幅に良くなっている点も魅力だ。

とかく洗練されたスタイリングが話題となっている新型ヴェゼルだが、走りの性能も大幅に進化しているようだ。

 

エンジン

1.5Lのアトキンソンサイクル・エンジンと2モーターを組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。

 

インパネ

「e:HEV Z」のインテリアはブラック基調にシルバーの加飾を加えて、シンプルさに上質さをプラスした仕上がりとなっている。

 

シート

「e:HEV Z」はプライムスムースとナチュラルな質感のファブリックによるコンビシートを採用。後席の足元は従来型より35mm 拡大されている。

ホイール

「e:HEV Z」と「PLaY」は、ブラック＋切削のアルミホイールと225/50R18タイヤの組み合わせが標準装備となる。

【SPECIFICATION】

グレード名　e:HEV Z
全長×全幅×全高（㎜）　4330×1790×1590
室内長×室内幅×室内高（㎜）　2010×1445×1225
WLTCモード燃費消費量（㎞/L）　24.8（2WD）、22.0（4WD）
エンジン排気量・種類　1496cc・直列4気筒DOHC＋モーター×2
最高出力［kW（㎰）/rpm］　78（106）/6000-6400
最大トルク［Nm（㎏ f・m）/rpm］　127（13.0）/4500-5000
モーター最高出力［kW（㎰）/rpm］　96（131）/4000-8000
最大トルク［Nm（㎏ f・m）/rpm］　253（25.8）/0-3500
乗車定員（名）　5
タイヤサイズ　225/50R18
価格（税込） 289万8500円（2WD）、311万8500円（4WD）
※全グレードでの価格は227万9200円(G/2WD)〜329万8000円（e:HEV PLaY/2WD）

ガソリン車も侮りがたし！

エントリーグレードとなっている1.5Lガソリンエンジンを搭載した「G」は、新型ヴェゼル発売後約1カ月の販売比率では7％ほどと人気はあまり高くないが、CVTとの相性も良く、なかなか活発な走りを見せる。e:HEVより価格はかなり安いし、豊富なアクセサリーパーツで自分だけのヴェゼルを作るなら、こちらのチョイスもありだろう。

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スタイルワゴン2021年7月号 No.307より

［スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部］

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