マイカーとして電気自動車はホントに便利!? 実際に乗ってみた分かったことをBEVオーナーに聞いてみた

BEVって実際どうなの!? 約10年間のリアルBEVライフで感じたメリット&デメリットとは

マイカーとして電気自動車を選ぶとどうなるのか――。BMW i3とホンダeを乗り継ぐ自動車評論家・片岡英明氏による約10年間の電気自動車とのリアルライフ。充電どうしている? ランニングコストどうなの? BEVオーナーの思いを今ここに。

これまで乗ったBEVは、BMW i3とホンダeの2台

地球の温暖化を防ぐために全世界が脱炭素社会の構築に向けて動き出した。自動車も例外ではない。走行中のCO²(二酸化炭素)の排出量を削減しようと、ゼロエミッション・ビークルのBEVやFCV(燃料電池車)を優遇する国が増えている。

BEVを世界で初めて量産化し、普及させた日本は、BEVライフを楽しむのに最適な国だ。このBEVを使ってオートキャンプに挑んでみたが、悪条件化でも快適で楽しかった。

ボクが初めてBEVを運転したのは、今から25年も前のことだ。当時は鉛バッテリーだったが、鋭い瞬発力とシームレスで滑らかな加速フィール、そして静粛性の高さに驚かされた。

その後、日本EVクラブの人たちと知り合い、何度もBEVカートや試作BEVに乗り、手作りBEVで日本一周ドライブや無充電ギネス記録にも挑んだ。痛快な加速と快適性の高さにシビレたから、魅力的なEVが出たら買おうと思っていたとき、BMWからi3のコンセプトカーが発表されたのである。

アルミのフレームとカーボンのフロアパネル、FRP製のボディなど、レーシングカー的なメカニズムに魅せられた。また、風力発電の工場や天然素材の内装など、環境保全にこだわった生産方式にも共感して購入を決めている。選んだのは、エンジンで発電して航続距離を延ばせるレンジエクステンダーだ。

i3には月1000㎞ペースで乗り、6年間の走行距離は7万㎞を超えた。氷点下15℃の冬の北海道にも持ち込んでいる。電装系に小さなトラブルは出たし、電欠スレスレのスリリングなドライブも経験した。だが、立ち往生したことはない。ただし、暖房を使うと電費が大きく落ち込むことは分かった。

2台目のBEVに選んだのはホンダeだ。これもモーターショーでプロトタイプを見て、ひと目惚れ。スペックや販売価格を公表する前に注文したが、思いのほか高かったし、総電力量も35.5kWhと少なめだった。が、今までの経験から、200㎞走れれば日常の使用に不安はない、と腹をくくっている。

もうひとつ、購入の決め手になったのが、家庭用機器などの電源になる「V2L(ヴィークル・トゥ・ロード)」に対応していることだ。蓄積した電力をどこでも使うことができる。ホンダeが貯め込んだ電気で、非常時に家庭3日分の電力をまかなうことができるのは大きな魅力だ。

誤算だったのは、エコタイヤではなくスポーツタイヤを履いていたこと。上手に運転しないと電費が悪い。ただし、i3と同じようにリア駆動だからハンドリングは軽やかで気持ちいい。雪道も走ったが、とても楽しい。これからはバッテリー容量が増え、価格も徐々に下がってくるはずだ。そうなれば快適なBEVはさらに魅力を増すだろう。

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