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リアゲートには2バーナーの「どこでもキッチン」を装備
ここではないどこかへ。その想いに突き動かされつつ、自身に誠実に向き合ってきた。そのひとつの終着点がこのジムニーシエラだ。キャンピングカービルダーという経歴がジムニーと、オーバーランドスタイルの融合を成し遂げた。好きな場所で好きなクルマと、思う存分時間を過ごす。そんな夢を叶えてくれる、オーバーランドジムニーの魅力を紹介しよう。
海外のフォロワーから絶大な反響を得ているのがジムさんぽさんのジムニー。その理由はジムニーベースのオーバーランドスタイル。特にオリジナルのドロワーシステム「どこでもキッチン」は、ジムニーシエラで旅をするオーナー憧れのシステムとして人気を集めているのだ。
このジムニーのオーナーであり、カスタム＆開発したのはジムさんぽこと亀井さん。きっかけは亀井さん自身も体験した地震だ。実際に被災地で感じた荒れた道を走ることができる4WDの走行性能と、家が被災してもクルマで生活ができるキャンピングカーのシステムを融合することを考案。海外のドロワーシステムに着想を得て開発に着手したのだ。実は亀井さんは前職で大手キャンピングカーメーカーのビルダーとして活躍し、設計から製造までをこなせるノウハウがある。さらにアウトドアを愛し、登山やスノーボード、キャンプなど、さまざまなスキルも持っている。その実力はアウトドアブランド「キャプテンスタッグ」のアンバサダーを務めるほど。だからそうしたマルチなスペックを生かしてジムニーに搭載できるキッチンを創りあげたのだ。
まずカスタムからみて行こう。悪路から生還するためにバンパーをオーストラリア生まれのアイアンマン４×４製に交換。スチール製の強固なバンパーには9600ポンドのけん引能力があるウインチをインストール。信頼性の高いIPF製のLEDライトも装備することで夜間走行にも対応。さらにサスペンションもアイアンマン４×４のキットに交換して車高を2インチアップ。タイヤはＢBFグッドリッチのKP2、235／75R15に換装して悪路走破性を高めている。
オーバーランドスタイルに欠かせないパーツといえばルーフテント。わずか数分で宿泊スペースを作ることができるルーフテントはいま人気のキャンプアイテム。特にジェームス・バロウド社の「スペース」は空間と強度のバランスが取れていると亀井さんおススメのルーフテント。ソーラー式のファンを標準装備していたり、エアロダイナミクスを考えたシェルデザインを採用しているので走行安定性も高いという。その惚れ込みようは、勤めている会社を説得し販売代理店になっているほど。
そしてもう一つ、亀井さんのジムニーシエラに旅力を与えるのがドロワーシステム「どこでもキッチン」。これはリアシートを畳んだ状態でその上に乗せて固定するキャンパーアイテム。リアゲートを開き、システムを引き出すことで右側にはバーナー+収納を、左側にはシンクを一瞬で展開することができるのだ。また高強度なスライドレールやデザイン性に優れたハンドルパーツを採用したり、傷の入りにくいスクラッチレスメラミンなどの化粧板で仕上げるなど、細部にまでキャンピングカービルダーならではのこだわりが凝縮されている。またクルマを改造せずとも完全ボルトオンで載せることができ、必要ないときは簡単に外せるなどユーザー目線で開発されているのもどこでもキッチンの特長だ。
なおどこでもキッチンも商品化済みで、インスタの「ジムさんぽ」で購入可能とのこと。旅だけでなく非常時でも役に立つオーバーランドスタイル・ジムニー。興味のあるひとは気軽に問い合わせてみよう。
リアゲートを開いたら、あっという間にキッチンに！
SPECIFICATIONS
●MODELS：SUZUKI・ジムニーシエラ（令和2年）
●TIRE：BFグッドリッチT/AオールテレーンKO2（235/75-17）
●SUSPENSION：アイアンマン4×4 2inchアップサスキット
●EXTERIOR：アイアンマン4×4バンパー＆ウインチ、IPF製LEDバー、OGBリアマルチステップ、自作ディフェンダーテールランプ、ジェームスバロウドフーフテント
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]