【乗って試して大調査 #010】ボディダンパー、適度なローダウン、バネ下軽量化で上質な走りを獲得!

コルトスピードでワンランク上の走りとスタイリングを! アウトランダーPHEV ストリートR コンプリートカー【新車&新作パーツを総力レビュー】

続々と登場する新型車や新作パーツは、どれも魅力的なモノばかりだけど「実際どーなの?」って気になる人も多いハズ! そこで今回は、スタワゴ編集部がいま話題の新車からワークス系チューニング車両や、気になる最新パーツを実際に「乗って」「試して」大調査! 2023年も注目されること間違いナシのクルマ&パーツをチェックしよう!

コルトスピード アウトランダーPHEV ストリートR コンプリートカー

最先端を行く独自の電動パワートレインと4輪統合制御技術や、迫力ある顔面に上質な内外装デザインなど、わかりやすい魅力の数々を身につけたアウトランダーPHEVの評判は上々だ。

今回のコルトスピードでもこれまでとは訪れる客層が変わり、ドイツのプレミアムブランド車を愛用しているような人がアウトランダーに関心を示すケースが非常に増えていて、「これまでとは違う何かを感じている」と、同社副社長の渡邊洋幸さん。

ただし、そんな目の肥えた人たちにとっては肝心の走りが物足りないという声が少なくないそうだ。

ワインディングを攻めるような状況では、SUVでありながらランサーエボリューションを思わせるような切れ味鋭い走りを披露する半面、街乗りでの乗り心地が硬かったり走りに落ち着きがないところに不満を感じているのだという。

ボディダンパーで走りが変わる!?

その目の肥えた人でも愛車を好みのクルマに仕立てることができるよう、コルトスピートではワンランク上のルックスと走りを実現するためのアフターパーツのラインアップを徐々に拡充している。今回試乗したデモカーには2022年末時点で販売中のアイテムがフルに装着されていた。

走りに直結する部分では、アウトランダーは車高を少し下げるだけで安定感のあるどっしりとしたルックスになることから、まず足まわりに着手。スプリングでローダウンを図りつつも突き上げのないしなやかな乗り心地を実現するため、何通りも試作と実走行テストを繰り返してバネレートや形状を決めたという。

タイヤも最適な銘柄をチョイスしてサイズアップするとともに、スタイリッシュで軽量なホイールを組み合わせた。さらに、操縦安定性と静粛性を向上させるべくCOXボディダンパーを装着したほか、「必要性を感じた」というストラットタワーバーを組み合わせた。

ボディダンパー、適度なローダウン、バネ下軽量化で上質な走りを獲得

これまで公道はもちろん、サーキットからオフロードまでアウトランダーを走らせた経験のある筆者にとっても、前述のユーザーの声のような症状は心当たりがあるのだが、ノーマルとデモカーのドライブフィールの違いはすぐにわかるほど明白だった。

走り出してほどなくステアリングのしっかり感が増していることを感じる。ノーマルも操舵力が軽くて乗りやすいことには違いないが、もう少し手応えがあるとなおよいと思っていたところ、まさしくそうなっていた。。タイヤの変更も効いてグリップ感も高まっている。

さらに、ローダウンしてバネレートを高くしていながら、とてもそうとは思えないフィーリングで、乗り心地が悪化していないどころか、むしろよくなっていることに驚いた。ノーマルではとくに後席で感じられたコツコツとした感覚が、おそらくデュアルレート化が大いに効いて払拭されている。

微振動も減り操舵フィールに雑味がなくスッキリとしているのは、ボディダンパーの効果によるところが大きいに違いない。バネ下の軽量化との相乗効果で、 タイヤの路面への追従性も増しているほか、高速道路の継ぎ目を通過したときの当たりもマイルドで、衝撃があまり伝わってこない。そのときの共鳴音もあまり響くことなく即座に収まる。全体的に走りの滑らかさまでも向上しているように感じられた。

もともとクイックなハンドリングは、ノーマルで微妙に見受けられた隙間が埋められたようなニュアンスで、より応答遅れがなくなって走りの一体感が増している。ワインディングではさらにそれが顕著で、ステアリングを切ったとおりにピタッとついきて、より意のままに行きたい方向に曲がれるようになっている。

クイックでありながらステアリングの中立付近の据わりがよくなっていて、直進安定性も全然違う。おかげで高速道路をよりラクに巡行できる。レーンチェンジでの挙動も乱れにくく、揺り返しも小さい。アンジュレーションのきつい路面ではピッチングが見受けられたのは否めないが、そこが気になる人は開発中の車高調キットに期待しよう。

それぞれのパーツを単品で装着してももちろん効果はあるだろうが、現状でとてもバランスよく調和しているように感じられたことを強調しておきたい。安心感があり、気持ちよく走れて、非常に上質なドライブフィールに仕上がっていた。これならドイツのプレミアムブランドに乗り慣れた人でも満足できるに違いない。

開発中! より快適性を求めるオーナーに向けて

SPECIFICATION
エアロサイドバイザー 2万7500円
ストラットタワーバー 3万9600円
カーボンピラーカバー 2万9700円
ボディダンパー 14万8500円
ローダウンスプリング 6万500円
X—PELプロテクション 8880円〜
ステンレスマフラー 17万6000円

SHOP INFO.【コストスピード】

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[スタイルワゴン・ドレスアナビ編集部]

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