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GLM、EVスポーツカー・トミーカイラZZを樹脂製フロントウィンドウ採用でAピラーレス化し6.6kg軽量化 帝人が開発した世界初のポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウが今秋、トミーカイラZZに搭載!

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帝人のポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを搭載予定のGLM製EVスポーツカー「トミーカイラZZ」

「トミーカイラZZ」のEV化や、4ドア4シーターのEVスーパースポーツコンセプト「GLM G4」を手がける京都大学発のEVベンチャー・GLMは6月19日、大手繊維メーカー・帝人が開発したポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを「トミーカイラZZ」に搭載することに成功。樹脂製フロントウィンドウを採用した世界初の市販車を、今秋に発売することを目指し開発中であることを発表した。

自動車保安基準改正により7月1日から樹脂フロントウィンドウの搭載が認められるのに合わせ、GLMは試験を実施。公道走行のための国内認証を取得する予定で、今秋を目途に帝人のポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを搭載した「トミーカイラZZ」を販売する計画。

トミーカイラZZの形状に合わせて製作されたポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウは、従来のガラス製フロントウィンドウより3割以上軽い。また、ポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウはガラスに比べ強度が高く、Aピラーを省略できるため、Aピラーやガラス製フロントウィンドウ、ルームミラー持つ従来車の18.4kgに対し6.6kg軽量化されている。

耐摩耗試験(1000回転)後のポリカーボネート樹脂表面キズ比較。左がハードコートなし、中央がウェット法、右がプラズマCVD法を採用したもの

ポリカーボネート樹脂はガラスに対し重量を半減でき、200倍もの耐衝撃性を得られるものの耐摩耗性が低く、窓の開閉やワイパーなどにより表面が傷つきやすいことが大きな課題で、これまでのハードコート技術(ウエット法)だけでは保安基準を満たすことができなかった。そのため、樹脂製ウィンドウの自動車への使用は、摩耗の少ないサンルーフや後部の固定窓などに限られ、フロントウインドウへ搭載することは認められていなかった。

7月1日から導入される新保安基準では、フロントウインドウへの搭載が認められたものの、ゴムと窓をこすりあわせて摩耗を調べる試験で2%未満にする必要がある。これは、耐摩耗性が5~7%であった従来のウエット法だけではクリアできない水準だという。

トミーカイラZZに搭載された帝人製の樹脂フロントウィンドウは、透明性が高いポリカーボネート樹脂に、ハードコート材料をガス化して対象物の表面にコーティングすることで保護層を形成するプラズマCVD法を採用。強化ガラス(耐摩耗性0.5~1.0%)に匹敵する0.5~1.5%の耐摩耗性を実現している。

このポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを搭載した「トミーカイラZZ」の試作車は、6月28~30日(水~金)にポートメッセなごや(愛知県名古屋市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展名古屋2017」の帝人ブースで披露される。

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