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ハイブリッドカーのワールド・スタンダード、3代目プリウスが中古車の狙い目!! 【現行車と比較】中古のプリウス(30系)は買い!?

  • 2017/08/14
  • スタイルワゴン・ドレナビ編集部
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カスタムベースにも最適。写真はエムゲイン製カスタムの1例。

現行型の50系プリウスは初代から数えて4代目にあたりますが(プリウスαは除く)、プリウスの地位を確固たるものにしたのは先代の30系プリウスで異論はないでしょう。初代の10系と2代目の20系はまだまだハイブリッドカーというもの自体に半信半疑のような気持ちがあったものです。30系プリウスはある意味ハイブリッドカーをスタンダードにした功労者(車)として高い完成度を誇っているのです。今回は強敵50系プリウスと比較したいと思いますが、グレードは売れ筋の「S」の豪華バージョンの「ツーリングセレクション」の2WDとします。

新(50系)旧(30系)スペック比較

エンジンは同型2ZR-FXE。最高出力はわずかに30系が勝る。

トヨタ プリウス歴代モデル(自動車カタログ)

価格比較

【遍歴】
2009年5月:30系プリウス発売
2011年12月:30系プリウス・マイナーチェンジ
2015年12月:50系プリウス発売

2009年5月にデビューした30系プリウスはトヨタがなんとしてもハイブリッドカーの主権を握らんと意地になっていた感が否めません。じつはその年、2009年2月にはホンダからインサイトというハイブリッドカーが登場しており、車両本体価格189万円からという低価格で人気を博していたのです。

そこでトヨタは徹底的なプロモーション活動に加えて、なんと2代目の20系プリウスの最低価格(233万1000円)よりも28万1000円安い205万円という異例の最低価格設定で対抗。さらに驚きなのは、20系プリウスも併売して189万円という最安値グレードを設定したのです。これによって30系プリウスはインサイトを完膚なきまでに叩き潰し、見事大ヒット車となる経緯があります。

その後はみなさんご存知の通り、日本中に30系プリウスが溢れることとなります。なんとデビューから20ヶ月連続で乗用車販売ランキングのトップに立ち続けています。

ということで、中古車市場には良質なプリウスが物凄く溢れかえっているわけですね。今回は2011年12月にマイナーチェンジをした後期モデルのなかでも、人気グレードであるS"ツーリングセレクション"をピックアップして、2015年12月にデビューした50系プリウスと比較したいと思います。

気になる価格帯ですが、5万から6万キロの走行距離の場合だとだいたい車両本体価格は140万円前後となっているようです。50系プリウスの新車に比べると100万円ほども安いですね。

※中古価格は7月現在のグーネット調べ

外観(エクステリア)比較

30系プリウスの購入を検討している人にとって大きなアドバンテージとなるのが外観ですね。30系と50系ではまるで違うデザインすぎて同じプリウスとは思えません。50系の奇抜なヘッドライトやレールランプデザインのせいもありますが、根本的に違うのは全体のシルエットです。

30系プリウスは「ワンモーションフォルム」と呼ばれるデザインで、フロントからリアにいたるまで、凹凸が少なく流れるようなシルエットを描いています。対する50系プリウスはボンネット、キャビン、トランクとハッキリとわかれていますね。よりセダンに近いシルエットです。

さらにプリウスには2代目の20系から「トライアングルシルエット」と呼ばれるデザイン技法が取り入れられています。プリウスを真横からみると全体が三角形のシルエットになっているんです。これが30系プリウスだと、三角形の頂点がリア側にあるのに対して、50系ではフロント寄りになっているんです。

つまり、30系プリウスのほうがよりロングノーズ的になっていて、50系プリウスはフロントが短くみえる。デザインは好みの問題ですが、30系プリウスのほうが美しいシルエットを描いているといえるのではないでしょうか。

トライアングルシルエット比較

エンジン比較

30系プリウスと50系プリウスではエンジン自体は「2ZR-FXE」という同じモノを搭載していますが、特性が異なるのか最高出力と最大トルクが異なります。わずかですが30系のほうが出力が高くて、50系のほうが低回転で最大トルクがでるようになっていますね。とはいえ、プリウスに乗るならそこは重要ではありません。

問題は燃費性能です。搭載されるモーターはそれぞれ異なっているせいか、JC08モード燃費に大きな開きがあります。50系プリウスはなんと37.2km/Lという驚異的な数値を叩き出しています。さすがにこれは現行モデルのほうに分があります。

でも、30系プリウスも30.4km/Lとかなりいい数値です。トヨタの1.8Lエンジン(2ZR-FAE)を搭載したカローラフィールダーの場合だと16.6km/Lなので、いかに燃費がいいかわかりますね。


装備比較

ツーリングセレクションの場合、30系プリウスからLEDヘッドライトを採用していたり、17インチアルミホイールや専用リアバンパーなどパーツが装備されているので大きな差はありません。

ただ、50系プリウスにはトヨタの安全運転支援システム「Toyota Safety Sense P」が用意されています。自動ブレーキやレーダークルーズコントロールなど、安全で快適な運転をサポートしてくれるのでとても魅力的ですが、Sツーリングセレクションの場合はオプション扱いとなっていて、プラス8万円が必要となります。

もし30系プリウスでこれらに近い安全装備が欲しい場合は、G"ツーリングセレクション"レザーパケージというグレードを狙いましょう。プリクラッシュセーフティシステムとレーダークルーズコントロールが標準装備されています。

またGとG"ツーリングセレクション"にもオプション設定されていたので、もしかしたら装備している中古車があるかもしれません。ただし、Toyota Safety Sense Pとは違い、この時代のプリクラッシュセーフティシステムはブレーキアシストまではしますが自動で完全停止はしてくれませんので注意が必要です。


乗り心地比較

30系と50系ともにS"ツーリングセレクション"は標準グレードと比べて専用のサスペンションやパワステが与えられており、スポーティな味付けになっています。

しかし、決定的な違いは50系プリウスのリアサスペンションはダブルウィッシュボーンになっていることです。30系プリウスはトーションビーム式です。やはり4輪独立となるダブルウィッシュボーンは走行性能がすぐれており、乗り心地に大きく貢献しています。

ただ、もし30系プリウスに乗ったことがあるならわかると思いますが、決して乗り心地が悪いわけではありません。むしろ、エコカーとは思えないほどキビキビと走ってくれますよ。
また、4WDが欲しい人は残念ながら30系には設定がありません。



まとめ

50系に進化したプリウスは、その見た目の変貌ぶりから別物のクルマになっているのかと思えば、じつはそうでもありません。たしかに燃費はよくなっているし、安全装備も充実しています。ですが、まだまだ30系プリウスでも充分なポテンシャルをもっていますよね。むしろ見た目だけでいったら30系プリウスのほうが美しいですし、アフターパーツがたくさんあるのでカスタムする楽しさもありますよ! 

ニューモデル速報 第526弾 新型プリウスのすべて

(新旧プリウスの比較 参照)

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