二次電池の進化、リチウムイオンから全固体電池まで[自動車業界60秒ブリーフィング]

二次電池は、繰り返し充放電が可能な電池であり、リチウムイオン電池(LiB)はその代表的なものだ。リチウムイオン電池の基本構造は、正極、負極、電解質、セパレータから成る。充電時にリチウムイオンが正極から負極へ移動し、放電時には逆のプロセスが起こり、これに伴う電子の流れが電流を生じさせる。

リチウムイオン電池の正極材料には、リチウム金属酸化物(LiMO2)が、負極にはグラファイトが一般的に使われる。次世代の電池技術として、全固体電池やリチウム硫黄電池が注目されており、より高いエネルギー密度や安全性が期待されている。

全固体電池は液体電解質を固体に置き換えることで、漏れや発火リスクを軽減し、リチウム硫黄電池は高い理論エネルギー密度を持つが、寿命や容量低下が課題である。

詳細を読む→二次電池のメカニズムを「活物質の結晶構造」と「化学反応式」からあらためて学ぶ|基礎から学ぶEVバッテリー

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