メルセデス・ベンツW223型Sクラスのサスペンションを眺めてみる

メルセデス・ベンツのフラッグシップ・SクラスはW223型に代替わりしている。試乗の機会があったので脚周りを観察してみた。

リヤサスペンション

右側リヤサスペンションを後方から。形式はマルチリンク。下をのぞいたときに最初に目に入るごついアルミ部材はロワリンクリヤ側。サブフレームかと思ったくらいの迫力である。その上に見えるシャフトはトーコントロールリンク。ここを押し引きして後輪操舵する仕掛け。
同じ部位を少々角度を変えて。トーコンリンクの奥に見えるのがドライブシャフト。ご覧のように、後ろ引き/フロント側キャリパー。この角度と露出ではアッパーリンク、アンチロールバー&リンクが見える。ロワリンクから縦に伸びる円筒はAIRMATICサスペンションユニット。サブフレームはスチール製のモナカ合わせ構造で、複雑な配置のアッパーリンクを受け止める。
リヤデフを右側から眺めたところ。ロワリンクは空力追求のために樹脂製のプレートで覆われている。また、ここにとどまらず床下はパネル類でほとんどがカバーされフラット化、後輪操舵のためのアクチュエータ類はリヤデフ後部に備わるはずだが、潜っただけでは見ることは叶わなかった。
潜っただけでは全然伝わらないので広報画像を載せておきます。アッパーリンクの形状と配置が見て取れる。全車AIRMATICサスペンションを採用するので、コイルばねは見当たらない。サブフレーム後端に、後輪操舵のためのアクチュエータが少しだけのぞいている。

フロントサスペンション

右側フロントサスペンションを前方から。ダイムラーが「4リンク」と称するマルチリンク式で、アッパー側がウィッシュボーン/ロワー側が2本のリンクで形成するダブルウィッシュボーン配置。ロワリンクのフロント側は湾曲構造として、タイロッドをよける。そのタイロッドはナックルまで見事にまっすぐ。その上方にはドライブシャフトが見て取れる。
同じ部位をもう少し上から。ハイアッパーマウントのための腕を伸ばしたナックルの形状がよくわかる。アンチロールバーの接続部はこのような位置関係で、そのリンクはナックルアーム部に接続されている。
左側フロントサスペンションを後方から。ロワリンクリヤ側にはAIRMATICサスペンションユニットが備わる。そのAIRMATICユニットはうまく湾曲してドライブシャフトをよける構造。車体中央側には大径のアンチロールバーが設置される。
アッパーアームとナックルジョイント。まったくの個人的な感想を恐縮だが、いやあ、かっこいい。
広報素材。リヤ側から眺めたところ。
広報素材。やはりリヤ側から眺めたところ。

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