東芝デバイス&ストレージ:車載バッテリーの高電圧化に対応した1500V車載フォトリレーを発売

東芝デバイス&ストレージは、車載バッテリーの高電圧化に対応するため当社初の最大阻止電圧1500Vを実現したSO16L-Tパッケージの車載フォトリレー「TLX9160T」を製品化し、1月20日から出荷を開始する。

 新製品は、高耐圧MOSFETの搭載により、最大阻止電圧1500Vを実現。国際規格IEC 60664-1の材料グループⅠ[注1]であるCTI[注2]が600を超える樹脂を採用し、11ピンから14ピンの4つのピンをSO16Lパッケージから無くしたSO16L-Tパッケージを採用することで、受光側の沿面距離5mm以上[注3]を確保している。これにより、IEC 60664-1に則って、使用電圧1000Vに対応可能。バッテリー電圧1000Vまでの高電圧の車載用途に適している。

応用機器
 BMS[注4] (バッテリー電圧監視、メカニカルリレー固着検出、地絡検出など)

新製品の主な特長
・高阻止電圧 : VOFF=1500V(min)
・ノーマリーオフ機能(1a接点)
・アバランシェ電流定格 : IAV=0.6mA
・高絶縁耐圧 : 5000Vrms(min)
・AEC-Q101準拠

新製品の主な仕様(特に指定のない限りTa=25℃)

[注1] IEC 60664-1のCTI[注2]による成形材料のグループ: CTI 600
[注2] Comparative Tracking Index(比較トラッキング指数): IEC 60112において、指定の条件で絶縁材料の表面に塩化アンモニウム溶液を滴下しトラッキングが起きない最大電圧
[注3] @動作電圧=1000V、材料グループⅠ、汚染度2 (電気機器の使用環境による汚染度を分類した項目: 非導電性の汚染だけが発生。ただし、結露による一時的な導電性は予想される)
[注4] Battery Management System

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