三菱電機:「BSD機能内蔵600V耐圧ハーフブリッジドライバーIC」新発売

BSD機能内蔵600V耐圧ハーフブリッジドライバーIC「M81777FP」
三菱電機は、白物家電や電動自転車などの省エネ化に寄与する小容量インバーターシステムで使用されるパワー半導体駆動用ドライバーICの新製品として、「BSD※1機能内蔵600V耐圧ハーフブリッジドライバーIC」を4月1日に発売する。BSD機能を内蔵したことで、インバーターシステムの部品数削減に貢献する。
※1 Boot Strap Diode:基準電圧から他の電圧を作り出すブートストラップ回路用の高耐圧用ダイオード

新製品の特長

1.BSD機能内蔵により、インバーターシステムの部品数削減に貢献
インバーターシステムの回路部に搭載されるドライバーICにBSD機能を内蔵。インバーターシステムの部品数削減と、高圧配線面積の削減に貢献

2.BSD機能を高耐圧MOS構造で実現し、高いノイズ耐性を確保
・BSD機能を当社独自の高耐圧MOS※2構造で実現したことにより、充電動作時に発生するリーク電流を抑制
・インバータースイッチング時の誤動作の原因となる寄生素子※3が形成されない高耐圧MOS構造の採用で、スイッチング時のノイズ※4によるラッチアップ※5誤動作を抑制

※2 MOS:Metal Oxide Semiconductor
※3 IC本来の構成要素に加えて付随的に形成され、ICの動作に影響を及ぼす可能性がある素子
※4 インバーターのフリーホイールダイオード還流モードで発生する出力ノード負電位サージ
※5 ノイズにより寄生素子に電流が流れることで、ICの破壊や誤動作にいたる現象

3.サイズやピン配置などの互換性を確保し、従来品から容易に置き換えが可能
外形サイズ※6やピン配置、電気的特性の互換性を確保し、従来のドライバーIC※7から容易に置き換え可能

※6 8ピンSOP:Small Outline Package
※7 三菱電機600V耐圧ハーフブリッジドライバーIC「M81776FP」

発売の概要

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