ダイナミックマップ基盤: 高精度3次元地図データが自動車開発シミュレーションソフトに採用

C1のHDマップイメージ
ダイナミックマップ基盤が保有する首都高速都心環状線の高精度3次元地図データが、バーチャルメカニクスが販売する自動車開発シミュレーションソフト「CarSim」に採用された。

ダイナミックマップ基盤が保有する首都高速都心環状線(C1)の高精度3次元地図データ(HDマップ)が、バーチャルメカニクス(VMC)が販売する自動車開発シミュレーションソフト「CarSim」に採用された。これにより、複雑でかつ顧客ニーズの大きいC1を対象としたよりリアルな車両シミュレーション環境を再現することが可能になった。

CarSimは、全世界30社以上の車両メーカー、100社以上の部品メーカー、150以上の研究・教育機関で利用されており、業界標準のソフトウェアとして車両運動CAE業界をリードしている。各種車両諸元(パワートレイン、サスペンション、タイヤなど)、運転条件(マヌーバ、アクセル、ブレーキ、ハンドル、シフト操作など)、環境条件(路面形状、摩擦など)をパラメータや特性値で設定することで、車両運動の解析・評価を簡単に行うことができるシミュレーションソフトウェアである。

ダイナミックマップ基盤が保有する全国の高速自動車専用道路のHDマップを、CarSimに搭載することによって、実車走行に近い環境で、運転条件、環境条件を設定し、車両運動の解析・評価が可能となる。今回対象とする道路は、複雑でかつ顧客ニーズの大きいC1の往復約29.6km。今後は一般道を含め、対象道路を順次拡張されていく。

なお、2022年5月25日(水)~2022年5月27日(金)まで、パシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」において、VMCブースにて、CarSimサンプルを体感することができる。

C1のHDマップイメージ

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