ブリヂストンの「エンライトン」技術搭載「POTENZA SPORT」をポルシェ「マカン エレクトリック」と「パナメーラ」が新車装着

ブリヂストンは、同社の欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーは、ポルシェ初のフル電動SUVである新型マカン エレクトリック、および第三世代となる新型パナメーラそれぞれに専用設計された新車装着タイヤとして、「POTENZA SPORT」(ポテンザ※1 スポーツ)を納入することを発表した。

これまでブリヂストンは、国内タイヤメーカーとして初のポルシェへのタイヤ納入となった1986年の「ポルシェ959」(納入タイヤ:「ポテンザRE71」)を始め、「911」や「Cayenne」への新車装着により、ポルシェが車両を通じて提供する価値の実現に貢献している。今回、「Macan Electric」と「Panamera」に装着される「POTENZA SPORT」は、ブリヂストンが「EV時代の新たなプレミアム」と位置付け「究極のカスタマイズ」を追求する商品設計基盤技術「ENLITEN」※2を搭載することで、ドライ・ウェット両路面や高速走行時におけるハンドリング性能、転がり抵抗の低減による低電費・低燃費性能にエッジを効かせている。これにより「Macan Electric」では、フル電動SUVの重量やトルクに対応しつつ車体の運動性能を引き出し、航続距離約600kmの実現に貢献している。※3

「Panamera」には「POTENZA SPORT」に加えて、オプションタイヤとして専用設計された冬用の「BLIZZAK LM005」(ブリザック※4 エルエムゼロゼロファイブ)も納入し、年間を通じて「Panamera」のパフォーマンスを最大限に引き出すことに貢献する。

POTENZA SPORT
BLIZZAK LM005

今回の「POTENZA SPORT」の開発では、ブリヂストン独自のシミュレーション技術が活用され、バーチャル環境でタイヤをテストすることで、効率的なタイヤ開発が実現された。この方法により、原材料使用量やCO2排出量が最大60%削減され、環境負荷が低減された。

  納入タイヤ一覧 標準装着
orオプション
タイヤサイズ
※F(フロント)、R(リア)
性能
Macan Electric POTENZA SPORT 標準装着 F:235/55 R20 105Y XL
R:285/45 R20 112Y XL
ドライ・ウェット両路面や高速走行時のハンドリング性能、転がり抵抗の低減による低電費・低燃費性能を提供
オプション F:255/45 R21 106Y XL
R:295/40 R21 111Y XL
F:255/40 R22 103Y XL
R:295/35 R22 108Y XL
Panamera POTENZA SPORT 標準装着 F:275/35 ZR21 (103Y) XL
R:325/30 ZR21 (108Y) XL
BLIZZAK LM005 オプション F:275/40 R20 106V XL
R:315/35 R20 110V XL
雪・ウェット路面の多い欧州の冬向けに最適に設計、優れた氷雪性能とウェット時のグリップ・ブレーキ性能を提供

※1「POTENZA」はサーキットから一般道走行まで、速さと走りの楽しさを提供するブリヂストンのスポーツタイヤブランド。

※2「ENLITEN」(エンライトン)は、従来のタイヤ性能を向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能を顧客ごと、モビリティごとにカスタマイズする商品設計基盤技術。タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、性能にエッジを効かせ、新たな価値を「究極のカスタマイズ」で実現する。

※3航続距離約600kmはポルシェの社内テストによるもの。実際に一回の充電で走行できる距離は、主に個人の運転方法や地形、外気温、車両の積載量等によって異なる。

※4「BLIZZAK」は、冬道特有の凍結路面や積雪路面などでのより安心・安全なドライブに貢献するために生まれた冬用タイヤブランド。

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Motor Fan illustrated編集部